POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 田丸和弥の音楽日記

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クラリネット四重奏のための小組曲

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本日はクラリネット四重奏の楽曲をご紹介します。

 

 

クラリネット四重奏のための小組曲

 

動画

ちなみに、もとのクラリネット四重奏はこんな感じです。

www.youtube.com

 

これを掲載するか否か迷ったのですが、禁断の動画を貼り付けます…

www.youtube.com

地元楽団のメンバーに頼んで取ってもらいました。自分も3rdクラで参加…

いやぁ、練習時間がない中頼んだので、なかなかな出来。あ、でも思ったより悪くないかも…

 

こちらの記事で木管五重奏とピアノ編成のバージョンについてはご紹介済みです。こちらの演奏はなかなか雰囲気が合ってよいと思います。

www.petit-orchestra.jp

 

解説

4つの楽章からなる組曲です。

  • 第一楽章:4分の2拍子、変ロ長調、軽快なポルカの楽章
  • 第二楽章:4分の4拍子、ニ短調、民族的な歌の楽章
  • 第三楽章:4分の3拍子、変ホ長調、ワルツの楽章。ラヴェルのマ・メール・ロワを意識した作品です、ピアノは沈黙し、木管五重奏の調べをお楽しみください。
  • 第四楽章:4分の2拍子、変ロ長調、ハバネラのリズムを用いた楽曲。ハバネラと言えば、ビゼーのカルメンが思い浮かぶかと思われますが、それを意識しているとギャップにとまどうかもしれません。
難易度について、第三楽章のアンサンブルに独特の難しさがありますが、全体を通すと技術的には平易な部類に入るでしょう。
特に3rdクラリネットについてはクラリオン音域以上を極力排除して作っており、け意見の浅い人でも演奏しやすくなっています。ただし、音域が演奏しやすいというだけで、内容についてはどのパーとも満遍なく大切なことを担当していますので、ご注意。
さほど無理せずに、一奏者としての自覚を獲得するにふさわしいパートと言えるかもしれません。

 

各楽章をもう少し説明したいと思います。

第一楽章
少しふざけたような、すっとぼけたような旋律が特徴です。アゲイの五重奏に感化されています(とはいっても、本元のすっとぼけ具合は群を抜いていて、思わず吹き出してしまいそうになると思います)
そもそも、全曲通して、軽く明るい曲調ですが、ことにこの楽章においては顕著です。演奏する際は気安い雰囲気を全面に出して、楽しく演奏してみてください。
取り立てて難しい部分はなく、各パートそれぞれに目立つ部分が配置されています。
第二楽章
民族的な謳う楽章です。この曲における表現面のハイライトと言えるでしょう。スラブ的、演歌的でわかりやすいものなので、表現の練習にももってこいでしょう。
第一楽章との対比を十分につけて演奏してください。
クラリネットの本当に美しいppと情熱溢れるfの両方を見せることができる楽章です。
この曲中の最高音である上第三線のミ(実音D)が1stに出てきます。
第三楽章
どの楽章とも、全く性格を異にする一番変わった楽章かもしれません。独特の浮遊感のある楽章で、おとぎ話のような、夢の中にいるような世界をうまく表現してください。音色のコントロールが一番難しい楽章であるかもしれません。
ラヴェルのマ・メール・ロワの美女と野獣の対話の影響を受けています。
一部符割りが難しい箇所がありますので、よーく、納得してから臨んでください。
 
第四楽章
一楽章と共に楽しさに溢れる楽章となっています。ハバネラのリズムを大切に、前へ前へ音楽を進めてください。特に重要なパートはバスクラリネットで、バスクラの合いの手をする三番や二番も重役が任されています。
音楽を成り立たせ、流れを作るのは伴奏だということがよくわかる楽章でしょう。
この楽章においては、各パートの連携プレイが特に重要であるという点において、アンサンブルのトレーニングにもふさわしい楽曲と言えるでしょう。

 

楽しい四重奏です!

楽しい楽曲を作りたいなーという動機で、舞曲風の組曲になりました。第二楽章のみ、哀愁を帯びた歌といったテイストでしょうか。

耳にスーッと入ってくる楽曲になっていると自負しております。

大きな演奏会のブレークタイムピースとして、またはこの編成の演奏会のメインピースとしても使える楽曲ではないかと思います。

 

 

 

 過去の演奏情報

この曲、実はプロ奏者にやっていただいたこともございます。

klarinettist.com

たまたまこの記事を見つけ、当日参上致しました。

pの音色、雰囲気が極上でした。さすがプロのお仕事…

 

 

楽譜の入手

HID楽譜出版にて取り扱っております。

hid.shop-pro.jp

 

原曲クラリネット四重奏版はこちら。

hid.shop-pro.jp

 

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