最初に、前、中、後で収まらないかも…なんて申し上げておりましたが、結果的には…
全然収まっちゃいました(苦笑)
そして…
しばらく宣伝。
田中玲子ユーフォニアムリサイタルVol.11が近づいてまいりました。まだまだ弾けなくて泣きながら(嘘)練習しています。一生懸命練習しているのは本当です!
みなさんのご来場をお待ちしていおります。
さて、今回はアンサンブル譜面をご紹介してみようと思います。
アンサンブルコンテストが近づいてきていますね!
ちょーっと時期が遅い地域もあるかもしれませんが…これから選曲をされる方もいるでしょう。もしかしたら、来年以降も…ということで、記事を作ってみます。
クラリネットアンサンブルで使える譜面たち
「クラリネットアンサンブルの譜面たち」という表記ではないのは、この先をお読みいただければお分かりになると思います。
勘のいい方はもうお分かりですね!
フレキシブルアンサンブルの譜面を含んでいるということです。
では、具体的に見ていきましょう。
三重奏
今回ご紹介する三重奏はクラリネットのための三重奏ではありません。もっと幅広い編成のための三重奏です。でも、だいたい幅広い目的のために書かれた三重奏はクラリネット三重奏でも演奏できますし、効果が高いです!
小さな変奏曲(フレキシブル三重奏)
もともとはトランペット三重奏で使える譜面を作ってみたい。というコンセプトを拡大していってできたものです。
詳細記事(別リンク)
詳細はこちらをご覧ください。
通常であれば、Bbトランペットの音域はBbクラリネットの音域にすっぽり収まるので、Bbトランペットで演奏できる譜面は基本的に演奏できると考えて問題ありません。(それがいいかどうかは別問題です。曲にもよります)
さて、この作品のユニークなところは様々なクラリネットを組み合わせて使える!というところにあります。
と言いますのも…この譜面を見ていただきたいのですが…
Part1~Part3のそれぞれにおいてin C, C(ヘ音), Bb, Eb, Fの5つの譜面が用意されているため、BbとEbで構成されるクラリネット族は様々な組み合わせでご利用いただけます。
たとえば、以下のような
- in Bb×3
- in Eb, in Bb, Alto
- in Eb, in Bb, Bass
- in Bb, Alto, Bass
という比較的スタンダードなものから。
- in Eb×3
- Alto×3
- Bass×3
なんて、ちょっと変わった編成でも使えます。アルトクラリネット3本のアンサンブルとかちょっと見てみたいかも…
1つ残念なのがA管クラリネットでは演奏ができないということです…
あ、A管3本集まれば、半音低い演奏ができますね。(移調して構いませんよ)
四重奏~八重奏
最小四重奏、最大八重奏で演奏可能な譜面です。(もちろん、五重奏、六重奏、七重奏でも演奏可能です)。
時期が限られてしまうのが、難点と言えば難点でしょうか。(別に気にしなくても良いようにも思いますけれども)
クリスマスソングメドレー
ニューイヤーコンサートでおなじみ、ヨハン・シュトラウス一世のラデツキー行進曲のアレンジです。
動画
八重奏版は大変豪華なアレンジになります。
四重奏版でも十分安定した、Theクラリネットアンサンブルという曲調をお楽しみいただけます。
編成
このアレンジでは以下のような編成になっております。
- Clarinet in Eb (Option)
- Clarinet in Bb 1st
- Clarinet in Bb 2nd
- Clarinet in Bb 3rd(Option)
- Clarinet in B♭4th
- Alto Clarinet in E♭(Option)
- Bass Clarinet in B♭
- Contrabass Clarinet in B♭(Option)
- Contra-alto Clarinet in E♭(Option) (Contrabass Clarinet in B♭)
Contra-alto Clarinetの譜面はContrabass Clarinetの代替で、どちらか1本のみです。
最小の編成は3Cl,1Bassの四重奏で、適宜パートを増やしていくことが可能で、最大編成は八重奏になります。
最大編成は以下のいずれかです。
- 1Eb, 4Bb, 1Alto, 1Bass, 1Contrabass
- 1Eb, 4Bb, 1Alto, 1Bass, 1Contra-alto
譜面入手
HID Online Storeにてお買い求めいただけます。
別バージョン
実はこのメドレーこちらの記事でご紹介しております、バージョンが多数あるものと同じ構成をしております。
その種類は…
- オーケストラ
- 吹奏楽
- 弦楽四重奏 or 弦楽オーケストラ
- バリアブル吹奏楽(フレキシブル)
- 木管五重奏
- クラリネット4~8重奏
- サックス4~8重奏
- ピアノソロ(中級)
- ピアノソロ(上級)
なんと9種類ございます。
よかったら、そちらも覗いてみてくださいませ。
五重奏
といっても、クラリネット五重奏の譜面ではなく、木管五重奏の譜面です。オプショナルでクラリネットおよびサックス五重奏で演奏できるようになっているのです!
クラリネットアンサンブルをしたい場合は、クラリネット4~8重奏に対応しているものをお勧めいたしますが、木五でも使いたいし、クラリネットアンサンブルでも使いたい!というレアケースでは使えるかも。
ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウス)
ニューイヤーコンサートでおなじみの楽曲です。
動画
木管五重奏版の実演(カットあり)をお届けいたします。
楽譜入手
HID Online Storeにて入手可能です。
こちらのアレンジは、中編でご紹介したクラリネットアンサンブル用の譜面とは調性が異なりますので併用できません。
こちらでご紹介しております、4~8重奏のラデツキー行進曲です。
クリスマスソングメドレー
上述のクリスマスソングメドレーの木管五重奏版の譜面です。
音源
木管五重奏版の参考音源です。
楽譜入手
HID Online Storeにて入手可能です。
こちらはどちらの版も同じ調性なので、併用できます。なので、例えば木管五重奏 with クラリネットアンサンブルなんてことが可能です!
八重奏
こちらも、クラリネット八重奏として書かれた作品ではありません。もともとは木管アンサンブルのために書かれた楽曲です。
セレナード第二番 木管八重奏版
前五楽章、演奏時間20分からなる大曲です。ただし、楽章抜粋でアンサンブルコンテストでもご利用いただけます。
詳細記事(別リンク)
以前にご紹介した木管八重奏の譜面をクラリネットアンサンブルでも演奏できますよ!
というお話です。
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