POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 田丸和弥の音楽日記

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フレキシブルに対応 自由編成三重奏「小さな変奏曲」 アンコンにおすすめ

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本日はアンサンブルコンテスト向けの楽曲をご紹介します。本日は、初級~中級レベルあたりのみなさんにお勧めの一曲で、かなり自由な組み合わせの3重奏が可能な楽曲です。

本記事には楽曲解析のヒントとなる部分も設けておりますので、これを元に楽曲を聞いてみたり、譜面を読んでみたりすると、いい練習になると思います。

 

では、本編をどうぞ!

 

 

自由編成三重奏「小さな変奏曲」 アンサンブルコンテストにおすすめ

動画

すべてソフトウェア音源ではありますが、参考演奏をお聴きください。

 

 

3パターンあります。

 

1.金管三重奏の場合「Tp, Hr, Tb」

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一番標準的な編成の参考音源です。バランスを取りやすいバージョンです。

 

2.トロンボーン3重奏の場合

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1.のおよそ一オクターブ下のバージョンです。少し響きが厚ぼったくはなりますが、綺麗に響かせられるレベルでしょう。

 

3.フルート三重奏

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1.のおよそ一オクターブ上になります。こちらは軽い響きが特徴です。

 

 

作曲の動機

「フレキシブルアンサンブルを作ってみよう」と思ったから…ですw

難し過ぎず、編成に制限があるチームでも極力形にできるものを目指して作りました。

編成

かなり、自由な三重奏です。

どれくらい自由かと言いますと…

小さな変奏曲 1ページ目

小さな変奏曲 1ページ目

小さくてわからないですね… Part1、Part2、Part3から任意の楽器で1つずつ…、で基本行けます。

 

が、ががが。

実際はそんなに単純にはいかず…

  1. 基本位置として、音域高 1 > 2 > 3 音域低 を維持する必要あり
  2. 音域の乖離がありすぎると効果が低い
  3. 音量差がありすぎる組み合わせは効果が低い
  4. あまり現実性のないパートがある(Part 1のチューバなど、不可能ではありませんが…)

などなどです。

 

1.については、正確な表現が難しいのですが(といいますのも、例えば2と3で音域がスイッチすることがあるため)、イメージとしては、アルトサックスをPart 1にして、フルートをPart 2(上の音符を演奏する)にする…のうような配置は好ましくありません。

 

2.たとえば、1.にもかかわることなのですが、第二変奏はPart 2とPart 3で旋律を交代する部分がありますが、この音域が離れていると違和感があるでしょう。理想で言えば、各楽譜の上の音符または下の音符を適宜選んで、同一のオクターブにするのをお勧めします。

 

3.例えば、フルート、トランペット、ファゴット…のような組み合わせは、相当バランスに注意をしないと演奏効果がきわめて低くなるでしょう。

 

4.例えば、Part 1をチューバで演奏するのは、かなり難しいでしょう。3チューバで演奏するのであれば、仕方ありませんが…

 

「この組み合わせは可能?」など迷われる方もいらっしゃるかと思いますが、その場合は遠慮なく、お聞きください。

 

私に直接聞いてくださっても構いませんし、ショップの問い合わせフォームから聞いてくださっても構いません。

 

 

楽曲解説

基本データ(調性、拍子等)

変奏曲形式ですので、テーマおよび変奏ごとに情報を記載いたします。

  • テーマ:4分の4拍子、変ホ長調、アンダンテ。コラール風
  • 第一変奏:4分の2拍子、変ホ長調、ヴィヴァーチェ。舞曲風
  • 第二変奏:4分の3拍子、変イ長調、メノ・モッソ。牧歌風
  • 第三変奏:4分の4拍子(で書いてあるけど、2分の2拍子でとったほうがいいかも)、変イ短調(調号上は変イ長調)、アンダンテ・コン・モート。深刻な曲調。
  • 第四変奏(フィナーレ):8分の6拍子、変ホ長調、テンポ・ディ・マーチ。行進曲風

となっております。

基本的にアレンジしてお使いいただくのは構いませんので、「例えば順番を変えて演奏」なんてことをしていただいても構いません。

 

実際、そのような演奏もあります。

 

こちらはトランペット四名で演奏されています。

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そういえば、トランペット三重奏でも演奏できる曲を…というのも念頭に作ったのでした。

当初の目的はむしろそれだったかもしれない。

トランペット三重奏で演奏できる=音域がそこまで広くならない→いろんな組み合わせができるのでは?ということで、フレキシブルアンサンブルになったのを今思い出しました。

 

楽譜入手

リンク先のHID Online Storeにて入手可能です。

hid.shop-pro.jp


 

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