POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 かずまるの音楽日記

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お気に入りの金管八重奏「ディベルティメント Op.54」

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こんばんは~。

今日も今日とてお仕事疲れましたん。本日はこの後、消防車に乗る活動をいたします~。乗りたいわけではないけど…

どっちかと言ったら、早く就寝したい今日この頃。

 

さてさて、面倒くさがりの私が頑張ってブログを続けています。ということで、今日も記事を書いてみます。

 

 

金管八重奏「ディベルティメント」 

全四楽章からなる曲楽曲です。緩-急-急-急です。

舞曲テイストの曲が多いかもかも。

 

参考音源たち

この曲には貴重な実演の参考音源があります!

第一楽章:6/8拍子 変ホ長調 パストラール風の楽曲 八分音符=86

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第二楽章:6/8 ヘ長調 タランテラ 付点四分音符=120 

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第三楽章:3/4 イ短調 ジャズワルツ 四分音符=144

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第四楽章 2/4拍子 変ホ長調 ハバネラのリズムを使ってみましたが… 四分音符=120

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録音の経緯

数年前に友人のアマチュアホルン奏者に音源取りたいのですが、と相談してみたらメンバーを集めてくださいました(泣)

 

アマチュア即席メンバーの演奏(練習も数回)なのに、雰囲気がよく出ていて、好きな演奏です。大感謝!

 

作曲の動機

この曲の作曲の動機はずばり「書いてみたくなったから」でした。

もともと、弊社のアンサンブル譜拡充のために、たくさん書いていた時期だったのですが、単一楽章の曲ばっかりで少し食傷気味に…それもあって、コンサートのトリでも使える曲を書きたいと思って書き始めたように記憶しています。

私自身は文系学部出身なのですが、割と理数系な曲の書き方をしてしまう(こんな、感覚で物を言っているのに、理数系を語るのかお前…という突込みは呑みこんでください...) 方で、主題を「ちぎって、改造して、こねくりまわしてー」ってのが好きだったりします。

ただ、毎回それだとしつこいし、ちょっと意気込みが強すぎて疲れちゃうかな…とも思いまして、この曲はもう少し単純に気安くさらっと書きました。

自分の好きなものを思い浮かぶままに、詰め込んだような曲です。

ディベルティメント(喜遊曲)と命名したのもそんな気持ちからです。お気楽な様子がわかりますでしょ?

 

かんたんな楽曲解説

割とどの楽章も気に入ってます。

 

第一楽章は「地平線から上る日」みたいなイメージです。パストラールって「牧歌」と訳されるものなのですが「牧場での生活、羊飼いの生活」をイメージした曲のようなのです。キリスト教的な概念のパストラル「牧場での生活、羊飼いの生活」というのは、とても美化されていて「理想の生活」の象徴のようなものなのだそうです。

キリスト教圏における羊飼いに対するイメージを知らないとただの田舎暮らしの曲なのかな?と思ってしまいそう。キリスト教での羊飼いの暮らしは、ゆったりした幸福な理想郷のようなイメージがあるようです。"Agnus Dei"「神の子羊」はキリストの事だしね。

パストラールがゆったりしたテンポの穏やかで幸せな雰囲気があるのは、このためなんでしょう。

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François Boucher 「Pastoral Landscape」

↑こんなイメージなんでしょうか?

私は、もっと広大な地平線が見えそうな土地を想像しました(あれ、それってモンゴルになっちゃったりする???)。要は贅沢な時間の使い方、幸せな生き方みたいなものを念頭に作ったのは共通しております。

さて、そんな曲調とは打って変わって、この曲はアンサンブルがとても大変…ゆっくりな曲ってそもそも難しいんですよね。その上…複付点16分音符とか、64分音符とか、目がチカチカしそうな箇所がそこかしこに(かと思えば、チカチカ担当以外は付点2分音符だったりしますが…)…

だってこんなんなんですもの。

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第一楽章の一節

でも、まぁ、こういうのは慣れだから、大丈夫大丈夫(なにが!?)。

 

 

第二楽章はタランテラ、深刻な曲調のものも多いですが、このタランテラはお気楽な感じ。

一個飛ばして、第四楽章はハバネラのリズムを使ってみたのですが、まったく別物な感じがします。主部を聴くとどうしてもDr.スランプ「アラレちゃん」を思い出しちゃう。なぜだ…結尾は、まんま敬愛するチャイコフスキー様の語法。

 

最後に、第三楽章。ジャズワルツなんて初めて書きました。どこかで聞いたジャズワルツを格好いいなと思って書いてみました。後半からはドラムが入るとより格好よくなるはず。歌を付けられそうだなとも思っています。

ちなみに、ディベルティメントを書くにあたって、一番最初に取り掛かり、一番最初にできたのがこれ。

 

前の記事の「こねくりまわしてない」をひっくり返すようだけれども、実はこのディベルティメントにおいても少しだけしています。

第一、第二、第四の3つの楽章については、自分の楽章以外の旋律が隠れている。第一楽章のユーフォとテューバのカデンツァ、第二楽章、第四楽章の主部が終わったところなど。

だ、けれども、第三楽章にはその要素がありません。というのも最初に作ったからなんだけどね... 

他の楽章にある要素が、1つの楽章にだけないのはバランスが悪いような気がしなくもないのですが、でもきっとこれでいいのだろうと思っています。第三楽章はこの曲の影の中心みたいな感じです。

奏者もこの曲が「お気に入り」と言ってくれました。

 

売れなそうと思っていた…けれどもアンコンでの利用実績あり

さて、個人的には気に入っているこれなんですけど、好みのみで書いてしまったので、売れる見込みがなさそうだな…と作った当初は思っておりました。

 

でも、この間、アンサンブルコンテストで使われているのを発見しました。

代表は逃したようですが、県大会金賞のようです。

あー、聴きたかった…

 

面白い曲だと思いますし、まだ周知されていないので、珍しい選曲をしたい皆様は選んでみてはいかがでしょうか?

 

関連楽曲

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サックス三重奏

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金管八重奏

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吹奏楽編成のみならず、金管バンド編成の楽器でも演奏可能な混合アンサンブル

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