人数が少ないゆえに、休みも少なく、一人ひとりの負担と責任の大きい金管三重奏。書く方も大変だったりします。
でも、その大変さを乗り越えて完成したときに得られる感動はひとしおでしょう。
アンコンにおすすめ オリジナル金管三重奏曲
音源
こちらには、ソフトウェア音源を貼り付けます。
これは、全曲を1まとめにした音源です。音の確認などには使えると思います。
ただし、雰囲気を確認したい、視聴目的の場合は、以下の実演音源をお聴きください!
作曲の動機
アンサンブルコンテストで使われることの多い、3重奏から8重奏ですが、声部が少なく、浄書に時間がかからない割に、コンテストシーズンになるとちょくちょく出る、優秀なコンテンツなため、拡充をしたい!と思い力を入れていた時期に作られた作品です。
ただ、この曲については、コンテスト向けの楽曲という目的でのみ作ったものではありません。ディベルティメントの時もそうでしたが、多楽章構成の作品については、コンサートでも使えるもの、そして、より自己表現の意味合いの大きいものとなっております。
この曲は4楽章構成であるため、作者の表現の意味のより強いものになっています。特に第三楽章に関しては、(もちろん、コンテストで使えます。難易度は高いですが、完璧に演奏できたら、評価されるでしょうが)コンテスト向けというよりも、もっぱら、自分のやりたいことをやるために作った。という側面が強いものになっています。
楽曲解説
派手で聴き映えしそうだけれども、体力的にきつい第一楽章
4 分の2 拍子、変ロ⻑調。ファンファーレの雰囲気を持つ楽曲。前半は4 の倍数のみで構成されていたフレーズが、5 小節や6 小節、3 拍子4 つによる6 小節など、変わった形になります。
簡単で哀愁漂う第二楽章
4 分の2 拍子、ニ短調。⺠謡調の楽曲。
技術的には一番簡単です。歌うのが得意な奏者には大変向いている曲です。
遊びまくってしまった第三楽章
4 分の3 拍子、変ロ⻑調。ワルツの楽曲。他の楽章と⽐べ不協和⾳が多用されているのが特徴です。
この楽章、難易度的にはこの楽曲随一なのですが、作曲者が一番遊んでしまった曲でもあります。
まず、旋律からしてそう。13thの和音からいきなり開始するなんて、今まであまり書いたことございません。
この13thの音ですが、最後までしつこく出てきます。コーダでは、和音が解決するのをずっとずっとずっと勿体ぶり、本当の最後半音上に上がって第五音になり、協和音に解決したのちの、全員での主音を演奏して終わります。
長さゆえ地味につらい第四楽章
4分の2拍子、変ロ長調。
単純に曲が長く、体力的にきつめであります。また、フレージングの解釈が求められる曲でもあります。
楽譜の入手
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