ユーフォニアムとピアノのための作品が完成いたしました。
タイトル「思い出の回廊」
底抜けに明るい曲…ではなく、どちらかというと少しアンニュイな雰囲気を持った曲でしょうか。あたかも、懐かしく美しい思い出のような…
また懐かしく美しかった思い出のような日々が返ってくるだろうという気持ちを込めて作りました。
こんなご時世です。「明るすぎる曲はつらい…」という人もいるかなと思います。
きっと、そういう人に向いている曲になっていると思います。
ティーダ出版のStay Homeで奏でる音楽作品集として近日発売予定です。
なお、独奏楽器のバリエーションはなんと8(9)種類を予定しています。
- Fg:ファゴット
- Cl (B♭or Bass):BbクラリネットおよびBassクラリネット
- T.Sax:テナーサックス
- B.Sax:バリトンサックス(アルトでも演奏できるかもね)
- Trp:トランペット
- Hrn:ホルン
- Trb:トロンボーン(多少オッシアが入る予定)
- Eup:ユーフォニアム
ご購入いただいた方には、(恥ずかしながら)作曲者の実演奏による伴奏の音源がついてきます。
技術云々は置いておいて、また、客観的に見た場合に、表現という意味において作曲者の演奏があるというのは、いいことなんではないかと思います。
この作品の詳細については、後日記事にしようと思いますが、今回はこのコロナのご時世に少しでも役立ちそうなものにしてみようと思います。
一人でこんなことができちゃいます、時間もあるしチャレンジしてみよー!なんてかたは手に取ってみてはいかがでしょう?
外出自粛中の壮大なる室内遊び~動画作ってみない?~
一人で作曲、音源作成し、全世界へ配信してみよう
家にいないといけないこの時期に、もしかしたら時間がたくさんあるかもしれないこの時期に、そして、音楽が趣味のあなたチャレンジしてみませんか?
作曲、演奏、音源編集、配信の一部だけでもOK
「作曲して配信までなんて、とてもじゃないけど無理」という方もいると思いますが、もちろん全部じゃなくてOKです!
例えば、連弾の譜面を弾きたいけど、二人集まれない…
という方は、演奏、録音と音源編集だけできれば、一人で完成形を楽しむことができます。
作曲からYoutube投稿までの流れ
やることは大まかに、5段階あります。
作曲→楽譜浄書→音源作成(録音、編集、ミキシング)→動画作成→動画アップロード
こんな感じです。
ついでに、各工程で必要となる「もの」を羅列してみます。
- 作曲:Finele、電子ピアノ、メモ帳(紙)、ペン
- 楽譜浄書:Finale
- 音源作成:電子ピアノ、Finale、Vocalshifter、Audacity
- 動画作成:Windows Live Movie メーカー
使用機器および用途
続きまして、使用機材とその機材を使って何をするのか?を簡単に書いてみようと思います。
ハードウェア
物理的に必要なものを羅列します。細かく言うとPCに入っているOSとかはハードウェアではないんですが…セットと考えてください。
PC
はい、これがないと大半の編集作業は不可能です。必要不可欠です。だいぶ前からですが価格がかなり下がってお手頃になってきてますので、出来ることや、生み出せる価値を考えるととっても安い買い物だと思います。
ちなみに、OSはWindowsを使っています。(本当はアート関連はMacが良いと聞くんですけどね…)
電子ピアノ
今回の動画に関していえば、ピアノ伴奏の演奏はもちろんですが、「作曲」の工程でも大活躍です。
特に和音のつなぎ(和声)においては、作るときはもちろんですが、それ以上に確認の時に必要になります。
ちなみに、電子である必要はないのですが、私は単身者向けのマンション住まいでかつ楽器可の物件ではない*1ため、ミュートできる(ヘッドホンで聞ける)点が重宝しています。
ちなみに、使っているのはこちらです。
今の家に住んでから購入したものです。
重宝しています。
この電子ピアノにはヘッドホン端子が2つ(オーディオプラグ用とオーディオミニプラグ用)ついていたのが、大変役に立ちました。
といいますのも、PC上で録音するという方法をとるために、電子ピアノのヘッドホン用端子(出力)とPCのマイク端子(入力)を直接つなぐ必要がありました。
ヘッドホン端子が1つだったとしたら、演奏を聴きながらの録音はできなかったでしょう。
電子ピアノとPCをつなぐケーブル
電子ピアノの音をPC上で録音するためのアイテムです。電子ピアノやPCの端子に応じて使い分ける必要があります。
ソフトウェア
物理的なものではなく、PC上で動作するソフトについてです。こちらはお金をかけないように
Finale
私の人生においての大事な大事なものの1つと言っても過言ではないでしょう。楽譜浄書ソフトです。
作曲はもちろん、ピアノで演奏する用の譜面の浄書、サンプル音源の作成など、使用用途は多岐にわたります。
ちなみに、紙とペンでもある程度代用できるものであったりはします。
これは、プロご用達の楽譜浄書ソフトウェアで機能が多岐にわたるため数万円する代物ですが、廉価版や無料のものもあるようです。
Finale Print Musicは廉価版で1万円しない価格から購入可能です。
無料体験版もあります。
Finale NotePadは完全無料です。
また、楽譜はいらないという方は他のDTMソフトを利用するということもできます。
VocalShifter
これは、音源編集に使っています。主に、個別のトラック、個別の楽器の編集に利用しています。
具体的には、表情付け(ダイナミクスレンジ編集)、ピッチ修正、タイミング修正などです。
特に、タイミング修正機能は強力で自動演奏では難しいアゴーギクの表現をかなりのレベルで再現することが可能になります。
今回特に、自演のピアノにソロのタイミングを合わせるために、大活躍しました。
通常、こういう重ね合わせの録音する場合、「一定に刻むティック音やベースとなるものを聞き、それに合わせて演奏する」というプロセスを踏むのですが、それと真逆のアプローチである「アゴーギクを付けまくった演奏に機械を合わせる」ということを可能にしてくれる代物です。
使ってみた感想。
Audacity
Vocalshifterと同じく音声編集ソフトですが、私はMixingに使っています。
今回の使用用途は主に「演奏音源の切り貼り」「最後の調整」の2つで使いました。
「演奏音源の切り貼り」は、上手くいったテイクをつなぎ合わせるために使っています。
最初から最後までうまく演奏できればいいのですが、「あぁ、全体的にはよいのに、あの場所のあの失敗だけがくやまれる...」なんて場合に、このソフトを使うと切り貼りして、つなぎ目を目立たなくすることも可能です。
「最後の調整」は出力レベルの調整やリバーブなどに使っています。
例えば、ホール演奏の残響を再現したい...という場合や、pの音量が小さすぎて聞こえない…といった場合の標準化などに使っています。
Windows Live Movie メーカー
Windows 10にデフォルトでついているソフトです。動画にアニメーションや字幕を付けたり、全く別の音を付けたりすることが可能です。
今回でいえば、ユーフォニアムの画像と音声を合成し、動画ファイルを出力するために使いました。
プラットフォーム
わざわざ説明するまでもないですよね。世界一巨大な動画サイトだと思います。
youtube
アカウントを作れば、全世界へ向けて簡単に配信ができます。
動画のアップロードは本当に簡単で、PC上であれば動画投稿のボタンを押して、投稿する動画ファイルをドロップして終わりです。
ほんと、便利な世の中になりましたね。
技術革新に感謝
外出もできないこんなご時世でも、家の中でいろいろ作って遊ぶことができるというのは、恵まれていることですよね。
インターネット環境、youtubeというプラットフォーム、楽譜浄書ソフト、電子ピアノとパソコン、音源加工用のフリーウェアやシェアウェアなど…非常に多くのものが整備されて初めてできうこと。
一重に技術革新のおかげですね。
人々の作り出したの技術と知識が結晶化し、量産または簡単に複製でき、実際に手に取れるようになっているからなんだなと改めて思いました。
ふとすると忘れてしまいがちですが、時にはいまある環境に、作り出してくれた人たちに、者たちに、感謝したいなと思いました。
GWは引き続き、この環境を利用した遊びをしてみる予定です。
*1:電子ピアノはOKとの確認はとってあります