POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 田丸和弥の音楽日記

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フルート、バイオリン、ピアノの三重奏「青い鳥」

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外出できない状況はストレスでもあるのですが、まとまった時間があるというのは、今まで腰が重くて取り掛かれなかったことをやるのには、いいきっかけになったかもしれません。

 

 

フルート、バイオリン、ピアノの三重奏「青い鳥」

クラシカルな雰囲気を持った商品です。個人費で、明るく穏やかでかわいらしい作品になっていると思います。

 

音源(Youtube)

ついさっきと申しますか、本日の午前中に音源が完成いたしました。

ピアノは電子ピアノの録音で、フルートとバイオリンはソフトウェアの音源を利用しています。

強引に編集した面がありまして、音質がちょっとあらいと言いますか、ひずみがあるかもしれませんが…雰囲気はつかめるかなと思います。

怖いもの見たさ、ならず、怖いもの聞きたさで、是非ご一聴いただければと思います。

喜びます。

www.youtube.com

 

曲目について

4分の4拍子、ニ長調、三部形式、演奏時間5分弱の小品であるこの作品「青い鳥」はフルート、ヴァイオリン、ピアノによるトリオ『Uccello Blu』の委嘱により作曲したもので、2011 年10 月1 日、北とぴあ プラネタリウムにて初演されました。(残念ながら音源はないのです…)

「Uccello Blu」とは、日本語では「青い鳥」となりまして、モーリス・メーテルリンクが描いた童話「青い鳥」にちなんで名付けたそうです。

 

タイトルからも想像がつくと思いますが、このトリオのテーマ曲的なものを意識して作ったものです。

曲の内容についても、童話「青い鳥」をイメージしておりまして、さえずり自由気ままに振る舞う幸せの青い鳥と、青い鳥に憧れ求める人が出会い、だんだん寄り添っていく様子を描いています。(実際は、そんな簡単なお話ではないのは承知しておりますが、童話の幸せな部分を切り取っております)

 

ベタではありますが…フルートには鳥のさえずり的なフレーズって似合いますね。

高音の多いアンサンブル作品なので、全体的に明るい雰囲気を持っているかなと思います。

また、自分比で珍しくピアノパートにピアニスティックな表現が多いかなと思います。


ちなみに、この作品は第16回東京国際室内楽コンクール最終ノミネートされたものであったりします。(最終選考に残っただけで入選作品ではないので、書くのもはばかられるのですが…輝かしい受賞歴などとは程遠い、遠すぎる自分にとっては、ちょっとした、子供の見つけた勲章のようなものであったりもします。。。)

 

9年越しでの音源化

ここまで読んでいただければおわかりかと思うのですが、これ9年も前に作られたものなのです。そんな昔に作って、サイトで販売しているにもかかわらず、本日やっと音源が完成いたしました。

この曲を駄作だと思っていたわけではありません。少なくとも個人的には気に入っている小品です。

では、なぜこんなに音源を作るのに時間がかかってしまったのかと申しますと...

 

ソフト音源のピアノパートが不満

一番大きな理由はこちらです。(そもそも録音用でなく浄書用のソフトを使っているのがアレ…というのは置いておいてもらってですね...)多分に技量不足が原因であろうと推察するのですが、自分にとってはとてもハードルが高いものでした。

何が嫌かと申しますと、「ペダルの表現がうまく再現できなかった」ことにつきます。

 

昨今のソフトの発展は目覚ましく、プレイバックのスタイルに「バロック様式」とか「ロマン様式」といった選択肢がありまして、このスタイルにそってある程度表現付けをしてくれます。

例えば、楽曲の最後でリタルダント気味にするなんていうのを、時代様式に合わせてやってくれます。(そのほかにも強弱記号や<>の表現もつけてくれます)

細かく調整したい人には別として、ざっくりそれっぽくしたい人にとっては、とても便利な機能であります。

 

で、その中の一つにペダル記号がついてなくても「ダンパーペダルの表現をしてくれる」というものがありました。

何をしてくれるかというと、「同一のコードの部分でダンパーの表現を足してくれる」といったものです。

とても便利な機能です。

 

でも、本ちゃんで聞かせるためにはちょっと厳しいかなと…

 

ピアノのペダリングってかなり繊細で、また、個人の裁量も大きいと思うのです。

 

例えばですが、一瞬そのコードにない音がある場合であっても、ペダルを0にしたくないという場合だってあります。

ベース音を維持したいという理由もありますし、いきなり響きがスカスカになるのが嫌だというのものあります。

 

また、ペダルの役目は音の保持のみではありません。

たとえば、ダンパーを上げることで、ピアノのすべての弦を開放することができるようになりますと、演奏した現以外にも共鳴する弦ができたりします。するとその効果があって響きを豊かになります。

なので、指を外す必要がなく音の保持ができる場面であってもペダルを踏むことはあります。

 

また、ペダルは1か0かではありません。ハーフペダルみたいな感じで、若干和声音を残しつつ、濁る音も残しすぎない…みたいな使い方をしたいときもあります。

 

といった理由で、ソフト音源を公開するのをためらっておりました。

 

あれ、でも、君実演とソフト音源組み合わせてなかったかい?と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、それを妨げる要因もまたありました…

 

ピアノパートがかなり難しい

はい、単純にピアノパートが結構難しかったんです。

もちろん、超絶難しいピアノソロ曲とくらべたら断然簡単です。

でも、弾きにくいんです。弾けるんですけど、弾きにくい。

 

いや、音源を聞いていただければわかると思いますが、正確には一部弾けてない。中間あたりで、テンポがぐっと落ちるところは右手がEbdimのコード、左がCのコードの分三和音(両手でC7)なのですが、全然弾けてないのを、適当にごまかしてます。

 

また、コーダの左手で主題の音形を弾くところがあるのですが、そこの16分音符も弾けてない…装飾もついてるのですが、聞こえないし...

 

作編曲する人には2タイプいるそうです。

「自分の演奏するパートは簡単に書く人」と「自分の演奏するパートは(弾けるから)と難しく書く人」

私は後者かなと思っていたのですが、後者はあくまで、難しくても「弾ける」か「弾く」んですよね。弾けないパートを書いてはいけないなと反省…(しかし、世のピアニストの方は問題なく弾けるに違いない)

 

ということで、弾いてもいいよ!という奇特なピアニストがいらっしゃいましたら、是非取り組んでいただきたいです(泣)

 

9年越しの宿題が完了しました

先に挙げたソフト音源の問題やピアノの腕以外にも、DTMソフトの今からくらべてはるかに低かったのも小さくない理由かなと思います。

 

しかし、なにはともあれ、ずっと音源がないことを気にした作品を公開することができて、うれしく思います。

今は、達成感でいっぱいです(笑)

 

こんなの時間があるときでないとできませんから、不幸中の幸いとでも言いましょうか。

 

実演聞きたいな

しかーし、完全な実演に勝るものはないわけでありまして、「やってやってもかまわないぜ?」という方はご一報ください。

 

レベル感について「フルートはちょっと難しいかな?」くらいで、アマチュアでも全然取り組めるレベルだと思います。

バイオリンについては「けっこう難しい…かも」子供のころから習っているハイアマチュアでも苦戦するくらいかと思います。(書法の問題もおおいにあるかと…)

ピアノは…お察しください。

 

 

楽譜はこちらから

ちなみに、楽譜はこちらで取り扱っています。

hid.shop-pro.jp

 

まったく認知されてない曲を音源なしの状態で数年間取り扱っていたという...

 

別件ですが…「息子のピアノの発表会で共演したい!」という動機で委嘱を受けた作品の音源も最近完成いたしましたので、近いうちに記事にできればと思っております。

 

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