POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 田丸和弥の音楽日記

鴨川在住の作編曲家が、作編曲家、演奏家、音楽愛好家さんへの便利情報を提供します。時々鴨川ネタもご紹介


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協奏曲(?)に挑戦してみた…が... 木管六重奏とピアノでラプソディインブルー

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木管五重奏とピアノ編成の変形!サックスを追加した編成で、ガーシュインのラプソディインブルーが演奏できてしまうんです!

 

 

木管六重奏とピアノでラプソディインブルー

 

動画 

ラプソディ・イン・ブルー

www.youtube.com

2015年1月17日(土) 榎坂スタジオによるアンサンブルミルフィーユ単独公演での演奏です。

 

演奏してみたものの…反省点

まさかこんな曲を演奏する日が来るとは…

わたし、ソロは大の苦手だったんです…一人でピアノソロ曲を弾くことすら、今まで固辞していたのですが、よりによって協奏曲(に近いもの)を弾いてしまうなんて、あっはっはっはっは。

 

改めて聞いても苦笑が止まらない…実力のはるか上を行く楽曲でした…

 

原曲の時点でそもそもハードル高いのに、このアレンジにおいては、ピアノパートはさらに音を足していたりします。

といいますのも…原曲はもともとピアノとオーケストラのための楽曲なのですが、オーケストラの代わりを木管6本でやるには、ちょっと無理があったのです。

そのために、オーケストラの足りない部分をピアノに足したんですね。

原曲の時点でハードルが高いところ、さらに音を足すという暴挙とも呼べる…

そんなん(演奏が)完成するわけないやん(^_^;という言い訳。

 

いや、もう少し詰められたはずなんですけどね…

 

この時のことを思い出してみると、割と初めの方から嫌な緊張が解けなくて、ソロの時間が増えれば増えるほど不安になり、「失敗するなぁ、ダメだなぁ」というイメージをもって弾いてしまいました。

そんな失敗の方向を向いて演奏していてうまく行くわけがないんですよね(-_-;

 

ほんま、はったりでもいいから、「ドヤっ!」って弾かないと。ね...

 

そんな意味の反省を促す意味でも、大きな意味がありましたっ…

 

ラプソディインブルーとは

ジョージ・ガーシュウィン作曲の名曲

ブルーノートの(ジャズの)語法による狂詩曲とでもいうのでしょうか。ものすごーく、雑に説明すると、ジャズって黒人音楽と白人音楽の融合したものなのですが、ブルーノートっていうのは、黒人音楽の独自*1の音階を西洋の楽器で実現するために作られた音階で、音程を変えられない鍵盤楽器*2でその音階を実現するために、西洋の「ドレミファソラシド」のいくつかの音に「半音下の音を付け足して同時に演奏する」という方法によって、作られたもの、といった感じです。

ジャズ、とかブルースで聴かれる音階です。

クラリネットのグリッサンドは奏者のアドリブが採用されたという話はあまりにも有名ですよね。

映画やフィギュアスケートの試合で使われたことがあるので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

 

クラシックというよりは、もう少しモダンな要素の多い楽曲かなと思います。

1900年代の作品ですし、アメリカ人の作品ですしね。

その人の個性はもちろんでますが、お国柄も曲に表れますよねー!

 

アレンジについて

いつもの木管五重奏+ピアノの編成に木管楽器であるアルトサックスを1つ追加しています。ミヨーの「スカラムーシュをやりたい」という話が出たため、ゲストプレイヤーとしてサックス奏者にお願いをしました。

折角サックスもいるんだし、ということで、このアレンジに関してはサックスも含めた木管6重奏+ピアノの編成になっております。

曲調と相まって非常に雰囲気良い仕上がりになっていると思います。

 

サックスは木管楽器なの?

脱線記事です。よく、サックスは木管楽器なの?フルートは金属でできているけど木管楽器なの?と言われたりしますが、サックスは木管楽器です。

木管と金管の分け方、元々なにで作られていたか(楽器の材質)説(フルートはもともとは木製。でも多分サックスはもとから金属製…)など、諸説ありますが、一番しっくりくるのは、笛か?ラッパか?という分け方=発音原理による分け方でしょうか?

笛に該当するのは木管楽器です。エアリード(フルート)とリード楽器(フルート以外)に該当するのが笛です。笛は楽器自体が発音体を含むのが特徴です。

これに対して、ラッパに該当するのが金管楽器です。リップリード楽器です。

ラッパは楽器自体には発音体が含まれません

では、発音体はどこなのか?と言われると人体です!リップリードという名から想像がつくかと思われますが、人の唇が発音体です。人の唇を合わせた膜のようにして、その間から空気を出すことで空気の振動を作ります。ラッパはその振動を共鳴し音色を作り出す部分でございます。

 

なので、木管楽器か金管楽器か?というのは素材の違いではなく、楽器の構造の違いである!ということを覚えておくと、話のネタになるかもですよ!

 

金管木管の違いは楽器の素材というのも、大外れではなく、フルートが最初木製だったように、もともとはそうだったのでしょうけども。

 

楽譜の購入

こちらのアレンジですが、楽譜を購入いただけます。
hid.shop-pro.jp

木管五重奏団のみなさん!ゲストピアノ奏者とゲストサックス奏者を呼ぶ場合に、採用してみてはいかがでしょうか?パンチのある選曲になると思います!

気合の入った練習と演奏が必要だと思います(特にピアノ)が、演奏効果抜群です。

*1:民族や地域によって音階って異なるんですよね。日本の楽曲だって、独特の音階がありますよね。よく黒鍵だけで適当な順番で鳴らしても旋律みたいに聴こえるってやつです。これは五音音階の一種ですよね。沖縄の平均律で例えたときに「ドミファソシド」であらわされるヤツも、五音音階ですが、これも地域独自の音階です。アラビアっぽいなぁって音楽もありますよね。あれも地域の音階。西洋においても、民謡。スコットランド民謡とかアイルランド民謡とか6音で歌われるものもあります。(たしかファがない)。音階って種類がたくさんあるんですよー。

*2:音程を変えられる楽器ってのは案外たくさんあります。笛とかフレットのない弦楽器なんかは音程は自分で作れます。フレットがあっても箏なんかは、弦を押し込むことで音程が変えられますよね。