本日も引き続き、極小編成吹奏楽部への楽曲ご紹介記事を記してみたいと思います!
今回の曲は、調性の関係で難易度が高めです。
極小吹奏楽部がコンクールで成功する方法! 10人で吹奏楽
8本の管楽器、1人の打楽器、1人のピアノの計10人でくるみ割り人形の音楽を演奏できるアレンジをご紹介。
ピアノが入ることでとっても豪華なアレンジになっています。
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実演の様子
くるみ割り人形全曲で最も有名な曲といっても過言ではないでしょう。花のワルツ。車のCMでも使われたりしていましたし、広く知られた楽曲ですよね。
ハープ(このアレンジではピアノ)のカデンツァを伴う長大で華麗な序奏。この序奏からして、大曲の予感が半端ありません。
全曲の演奏で6分~7分程度の長大なワルツで、哀愁漂う箇所あり、情熱的な箇所あり、派手な箇所あり!と見せ場多数です。
正直なところ、難易度はかなり高いと思われます。
ニ長調(#2つ)なので、Bb管楽器の場合(#4つ)になり、それに加え後半の転調(でも、これが格好いいのですが…)により読譜および運指が大変かもしれません。
ただし、この難易度の問題をクリアできるのであれば、少ない人数でも豪華な響きで魅せることが可能なアレンジです。
チャレンジングな団体さんに、お勧めしたい1曲です。
10人の内訳
原曲は変則的な3管オーケストラ作品(ファゴットとトランペットが2管)なので、弦五部+管楽器21人+打楽器、ハープなど+(1曲のみ児童合唱)とかなーり豪華な編成なのです。
そんなフルオケの曲をフルート、オーボエ、Bb管クラリネット(花のワルツはA管クラリネット)、ファゴット、2本のホルン、トランペット、バストロンボーン、打楽器1、ピアノ1で演奏しております。本当は打楽器はもう2人くらいいると完全形になります。
先日書きました、「木五+ピアノ」でもかなり豪華な響きになりますが、それにトランペット、トロンボーン、打楽器が入ると小さなオーケストラのよう。
そう、お勧めのの理由の一つに「ピアノ」が入っていることがあります。
ピアノは一人でいくつもの音を同時に発音できます、そのため、一台でサウンドをとても豪華にすることができます。その分ピアノへの要求は多少高く、中級~奏者が必要ではあります。
「え!?こんな少人数でやっていると思わなかった!」と思わせるような演奏が可能になります。
「えっ、待って!小規模吹奏楽部にオーボエやファゴットなんてないよ(泣)」ご安心ください。
オーボエの代わりにBbクラリネットで、Aクラリネットの代わりにBbクラリネットでファゴットの代わりにバスクラリネットでできるようになっております。
演奏のポイント
オーボエパートはフルートでも演奏可能なのですが、クラリネットで演奏したほうがバランスがとりやすいと考えます。
トレパックはト長調(#1つ)の楽曲であるため、Bb管では#3つになります。
楽譜の入手方法
デジタル楽譜のミュージックベルズにて販売しております。
プロの演奏を聞いてみましょう(CDご紹介)
くるみ割り人形はプロによる参考音源が簡単に手に入るのも魅力の一つですよね。