こんばんは。今日は高校の吹奏楽部さんにお邪魔してきました。
今週末の土曜日、第32回 千葉県吹奏楽個人コンクール 安房・上総地区大会出演者との伴奏合わせです。
みんな気合が入っています!
こういう機会に呼んでいただけるということをよく考えて本番に臨みたいと思います。
また、自分で選ばない曲を演奏する機会というのもありがたいことで、新しい曲を知るきっかけになったり、創作のヒントになったりします。
会場はこちらです。
もしかして、参加される方もいらっしゃるでしょうか?
海神のいぶき 金管バンドレパートリー
さて、そろそろ本題です。今日は海をテーマにした楽曲をば…
その前に、もう一回脱線…
突然ですが、家の水槽の写真を貼り付けてみようかと思います。
海水魚水槽です。ウチの父の趣味で、かれこれ20年以上やっております。この水槽の下に浄化用の水槽設備があります。オーバーフロー式というやつらしいです。
ウチには、19歳になる猫もいたりするのですが、この中の何匹かはその猫より長生きなんですって…
夏になると流れてきた海水魚(チョウチョウウオの仲間)を捕まえて人工飼料で餌付けしてます。チョウチョウウオの餌付けって結構むずかしいらしいんですよね。これ、結構な特技なんじゃないかなと思っております。商売になったりしないかな…なんつて…
千葉県一宮町をテーマにした曲
本題、今日は海つながりの曲です。今のところ1曲しかない。と思われます。
海神(うみがみ)のいぶき
一宮町立一宮小学校 金管部のために書き下ろした曲です。
楽譜販売ページにまんま乗っているのですが、
「玉前神社のお祭り、時に優しく時に激しい外房の海、元気な子供たちやそれを見守る人々といった、一宮町の日常の光景や歴史をイメージ」して作ったものです。
玉前神社のお祭りというのは、一宮の一大イベントなんだそうです。
そんなお祭りのイメージと、顧問の先生のご意向も受けて、日本的で、かつ(リズムを立たせた)民族的な曲調になっています。
中間部の前、主題のリフレインのところの高音の対旋律(ん、ミソラーー、ミソラ―ミソラーーシードーシドシラーソラソミー…)というところ…が個人的お気に入り。
演歌っぽいかも…
ちょっとした解説
この曲は序奏-A-B-C-後奏という構成で、一見すると、メドレーのような自由な、とりとめのないような形式に見えるかと思いますが、ソナタ形式の亜種みたいなものを意識しております。
その根拠は調性配置とCおよび後奏の内容であります。
まず、調性配置ですが、主調(Aの部分の調性)のニ短調に対して序奏は主調の平行調のへ長調、中間部は変ロ長調(主調の下属調の平行調)、後奏は主調の同主調(二長調)でお互い関連の強い調性を選択しています。中間部はひとまず置いておいて、Aの主題と序奏の関係と後奏(Aの主題と序奏が登場する)の関係は主調が短調のソナタ形式の提示部と再現部における第一主題と第二主題において選択する調性の定石です。
続きまして、Cと後奏につきまして、CはAとBの動機を用いた旋律で構成されており、ソナタ形式で言う展開部のようになっております、後奏は序奏およびAの主題をくっつけたような形になっており、ソナタ形式の再現部を意識しています。
古典、ロマン派のクラシック音楽好きとして、ソナタ形式は意識せざるを得ないのですが、毎度、ソナタ形式…というのも芸がないなぁと思いまして、こんな形式にしてみました。
…
どうも、構成の解説の話になると、長くなってしまいます。なんだろう、わかってほしいの!みたいな感じです(苦笑)
押しつけがましいですね…
解説は無視して、ただただ聴いていただけるのが一番いいのかもしれません。
小学生向け???
かと、言われるとぱぱっとやるには、ちょっとハードルが高めではありましたが、ひと夏かけて頑張る曲としては優れているのではと自負しております。
金管バンド顧問の先生方、是非一度聴いてみてください。そして、もしよろしかったら、取り上げてくださいね。
逆に、大人が取り組んでも、楽しんでいただける曲なのではないかと思っております。曲の仕組みしかり、曲調しかり。
ちょっと演歌っぽいところが日本人(こういう、大きな主語で、ひとくくりはどうかとは思いますが…便利ではある表現かなと)好みじゃないかなーなんて思っております。