POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 かずまるの音楽日記

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驕ることなかれ

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皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

私の方はそこそこ元気にやっております。全然体重が減らないことを除けば、まぁまぁ幸せでしょうか…

そう、体重を除けばね…

ことあるごとに、飲み会やら、食べのみ放題やら行ってしまって、全然痩せる気配がない…はぅううう…お昼は外食をしていたのですが、お金もかかるし、どうしても量食べちゃうし…ということで、先週末からお弁当作戦を開始してみました。成果があがるといいのですが…

 

さてさて、肝心の音楽の方ですが、この間、知人の伝手でご紹介いただいた吹奏楽アレンジの仕事が無事完了しました。

納品して、1回目の本番も無事終わったようです。私は直接聞いてないですし、その時は録音がなかったようなので、自分で評価することはできませんが、どうやら好評をいただけたようでした。

 

なんとなくですが、あまり凝ったことしようとせずに、素直に、鳴りやすいようにと作るとうまくいきやすいようです。

作曲の時は、凝りすぎてしまう… それが一概に悪いとは言えないのでしょうが、演奏難易度も上がるし、オーケストレーションの難易度も上がるし、指揮・指導の難易度も上がるし…となかなか成功体験にはつながらないのが玉に瑕。

 

納品いたしましたアレンジについては、先方の地元では土着の民謡として定着している楽曲らしく、長く使ってくれそうな予感がします。

折角作ったものなので、長く使ってもらえると、作った甲斐があるというものですよね。

 

きっと、そのうち録音もいただけるのではないかな?と楽しみにしております。

 

さてさて、今回は、別件のアレンジについてです。

 

去年一年はほとんどお休みしていた、アンサンブルミルフィーユですが、都内に引っ越したこともありまして、復帰をすることにしました。

 

アンサンブルミルフィーユのウェブページはこちらです。

e-mil.info

 

で、早速、12月に介護施設のボランティア演奏の依頼が舞い込んでまいりまして、その練習をしております。

 

時期が時期なので、クリスマス曲を入居者さんと一緒に歌おう…的なコーナーがありまして、先週は、そのためのアレンジをしておりました。

 

で、一から全部作るのはちょっと大変だな…と思いまして、過去の焼回しをしちゃおうと数年前に作ったアレンジを取り出してみたんですよ。

 

多分ラインをコピーして、多少入れ替えたらOKだろうと高をくくっていたのですが、イヤイヤイヤイヤ、そんな簡単には行きませんでした。

 

以前こんな記事を書いておりました。

www.petit-orchestra.jp

 

で、何が言いたいかと言いますと、いやぁ、ブーメランのごとく自分に帰ってきおったということです。

 

元アレンジを作った当時、多分、ちょっと驕っていたような気がするんです。

自分の和声感覚を過信して、横の流れである和声や、縦の響きである和音を細かく確認していなかったと言いますか…

 

それで、ですね。見つかる見つかる。

禁則の数々やら。

予期せぬ半音のぶつかりやら。

おかしな和音やら。

ローインターバルリミットにこそ抵触しないものの、ちょっと重たい響きだったり

etc...

 

いやぁ、馬鹿野郎でしたね。

 

反省反省…

 

逆に、少しは進歩したのかなとも思いますが、でも、今現時点でもまだまだ駆け出しのひよっこであることに違いはないので、常に律して取り組もうと心を新たにいたしました。

はい、刻みました。

刻みましたよ。君。

ちゃんと守りましょうね…

 

 

一つくらい学びをば…

 

例えば基本的にBbのコードの小節で、2拍の旋律裏がEbのコードの場合。

通常のアルペジオの伴奏の場合、Bbのコードの場合、右手は例えば「Bb、D、F、D、Bb」と弾いたりします。

ただし、上記の二拍目裏のEbに合わせようとすると、この譜例の2小節目のように、本来FのところをGにすると、その瞬間のコードには合った音になります。

ただ、この伴奏単独が強めに出てきてしまうとちょっと変なんですよね。GからDに落ちるのが収まりが悪いように聞こえます。ぺダリングもよりシビアになります。

 

で、そんなときは、左のように、音を足して、Gは収まりのよいFへ3拍目で落ちるように、Ebコードの部分にはEbを足して、コードをよりはっきりとそして、Ebの行きつく先であるDへ3拍目に落ちるようにすると違和感が減るように感じました。

あるいは、EbとDを削除したものもありだと思います。

 

要は横のつながりのスムーズさも考えるべきであるというお話です。

 

これは、多分に趣味の問題も入っております。

 

ちなみに、アルペジオの和音に関しては補足して考えるとわかりやすいと思います。

例えば、こんな感じです。

アルペジオの場合の和音の考え方

アルペジオの場合の和音の考え方

上がアルペジオで、下がアルペジオを和音にして(あるいは、声部を補完して)考えたものです。

 

ちなみに、伴奏単独でも私は気になるという話ではありましたが、合奏体全部で考えれば問題ないケースもありますので、一概にこの通りにはしないでくださいね。

代えないほうがいいかもですぞよ。

 

うーん、いまいちですが、今日もここらへんでお茶を濁させていただきまして…

よい月曜を迎えましょうぞ。