POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 田丸和弥の音楽日記

鴨川在住の作編曲家が、作編曲家、演奏家、音楽愛好家さんへの便利情報を提供します。時々鴨川ネタもご紹介

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アレンジあるある いい音の重ね方、ダメな音の重ね方

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こんばんは!

 

ただいま、ココナラ経由でお仕事をいただきまして、目下作業中でございます。夜のわずかな時間を使ってですが、ほそぼそと、しかし急いで、かつ質の良いものを…と進めております。

 

さて、今日はアレンジのための参考音源を聴いていて気づいたことがありますので、それを記事にしてみようかと思います。

 

 

いい音の重ね方、ダメな音の重ね方

色々ありますが、今回は「ミ」のアウフタクトに注目してみようかと思います。

 

アウフタクトが「ミ」の時のコードの処理

アウフタクトが「ド」と「ソ」の時は発生しにくいけれども、ミの時はうっかりすると…という特有のミスがございます。

こんなんです。

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アウフタクト→拍頭に向かって「ドミナント(V)→トニック(I)」と動きたいとき。この例では「G7→C」と動きたいときに、右のようにアヴォイドノートを含めてしまうというミス。

この右の譜面のC音はヘ音記号に書いてあるB音(導音)の機能を阻害します。この主和音を導く属和音にあるB音はC音を導く音、強くC音へ行きたがる音で、ドミナントモーションの肝だったりするんですけれども、B音と同時にC音が鳴っているとこの効果が消えてしまいます。そりゃ、導かれる音が先に鳴っていたら、導くもくそもないというのは想像に難くないかと。

ちなみに、クラシック和声の場合は、左の図のB音はヘ音とト音どちらか一方のみが正解であったりはします。

 

ミのアウフタクト…と類似の間違い、旋律と伴奏での予期せぬコード違い

これも時々あります。例えば、旋律でFの和音を使っていて、伴奏でCの和音を使ってしまうとか。とかです。

狙って作っていればいいんですけど、「明らかに意図せずだなぁ」というケース多し。偶然、転位音の処理がうまく行っている場合は、大変良好な効果が得られることもありますが、転位音の処理に失敗し、声部の上と下で逆の配置をしてしまったりすると、残念な結果になったりします…

 

原因は?演奏していない、確認していない

原因なのですが、「和声のイメージが完璧でないのに頭の中のみで作ってしまったから」というのが推測されます。

「ミ」のアウフタクトの方については、旋律側(ハモり含む)は「トニック→トニックの響き」で考えて作ってしまい、伴奏側は「ドミナント→トニック」と考えて作ってしまった。というミスであろうと思われます。

旋律と伴奏で…の方も同じような原因で、「旋律側の和声進行」と「伴奏側の和声進行」を別に考えてしまっているのに、実際に鳴らさずに作ってしまったために、気づかずに併用してしまったというミス。

ポップスで時々見られるおかしい和声もおそらくこの現象が原因です。いや、だって間違ってはいるんだけど、やりたいことはわかるんです。あー、コード進行はこうしたかったんですね。でも、旋律とはちょっと合わないかな…

みたいな感じです。

 

楽器を弾いて確認しながら譜面を書いていると「おかしいな」と気付くのですが、頭の中だけで、いや、もっと狭く、浄書ソフトを使って、旋律側と伴奏側を俯瞰できない状態で作っていると発生したりします。

また、「機械の再生音だと気づきにくいよ」と、釘を刺されたことがございます。

 

対処方法1.実際に演奏してみる。

和声感覚が身についている人は、これで簡単にわかります。お勧めです。スコアリーディングの能力も上がる…と思います。大変ですけどね。でも、自分で作ってるんだからね(^_^;

対処方法2.大譜表に集約機能を使うFinaleの場合

「プラグイン」→「作曲・編曲関連」→「大譜表に集約」を使うと、複数の五線をト音記号とヘ音記号の大譜表に集約してくれます。

音価の異なる音符を全部一挙にまとめるので、それはそれは無残な代物が出来上がりますが、でも大事な拍の頭の部分などの音のぶつかりなどに、絞ってみていけば、ある程度はエラーを取り除くことができます。

ある程度ね。

例えば、和声が完結するのが拍頭ではなく、ずれる場合なんかは、不十分です。

 

その他、番外編 接続がおかしい

ちょっと脱線しますが、こちらも、確認不足が原因のエラーです。

これは、楽譜浄書ソフトが発達したために起こったこととも言えるのではないでしょうか。特定の部分をコピペしてそのまま貼り付けたり、移調して貼り付けたり…ということができるのですが、これ気を付けないと接続部分がおかしくなったりします。

 

例えば、アウフタクトがある曲なんか、貼り付け先のアウフタクトの部分を考えずにコピペしてしまい、アウフタクトが消えちゃう…とかね。

それでも、さすがに音が目立つ部分(フルートとかトランペットとか)は気が付いて修正するんですが、時々内声が残ってしまったりします。

いや、これは完全にケアレスミスというやつですね。

 

結論:聴いて確認のみならず、見て確認、弾いて確認が大事!

そう、チェックは大事でございます。面倒くさがると大変なことになりますよ。「お前が一番できてねーよ」という自戒込め(爆)

 

さぁ、確認、確認、確認。つくったら確認…

 

がんばろ…

 

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