たまには、封印した(わけでもないのですがなんとなく恥ずかしい気持ちがあるのは確かな)ものすごく若かった時に作ってみたものでも晒してみようかなと思います。
最初期の作品 行進曲「遊園地にて」
映えある番号付の最初の作品(作品番号1)です。
動画
いやぁ、これを晒すのはなかなか恥ずかしいぞ…と思いつつ、記事が書けないので…晒してみますです。はい。
作曲時期、動機など
過去を晒すようで恥ずかしいのですが、高校2年~3年の時に作ったものです。およそ20年くらい前の物です…
動機はなんだったでしょうか?
この曲よりももっと前に遊びの延長で(これも遊びの延長ではありますが、もっとお試しな要素が強かったと言うか、なものを)何曲か作っておりました。そういえば、最初は2,3分の曲を作るので限界でしたねぇ…今は10分程度の曲もかけるようになりまして、何だかんだ成長してるのかなと思います。
何事もそうなのでしょうが、最初期は模倣で始まります。この曲も当時よく触れていた楽曲の模倣の延長で完成したものです。この時期やこの作品ができる前の中学生の頃、吹奏楽部に所属していたこともあり、行進曲に触れる機会が多かったのでしょう(記憶が曖昧)。それでこの行進曲ができたのではないかと思われます。本当に昔の事過ぎて推測。
それにしても、田舎の芋高校生っぽい曲だなぁという印象。もう大人に近づきつつある年齢の人間の採った題材が遊園地…高校生で遊園地も全然おかしくはないのですが、曲調が「たのしいなーたのしいなー、あははー、あははー」みたいなのが、幼さを感じさせると言うか…
大人になってから書いたこんな曲もありますけれども…
いや、しかし、同じ題材とはいえ、大人になってから他者に演奏してもらう事を念頭に作るのと、ただただ曲を作ってみたかったから作ったのとでは意味が違いますよね。
でもまぁ、しかたありません。ぼぅっとした高校生でありましたから。
意外にも様式に則られている
そう、マーチの典型的な形に近いと思います。
まず、リズムパターンが典型的。「ドーン(1,2)、ドーン (1,2)、ドン(1)ドン(2)ドン(1)、(休符)」というもの。
そして、調性の選択、トリオが下属調なのはもちろんなのですが、第一マーチが半終止である点、第一マーチを属和音で導く序奏など。これも典型的です。
ちょっと変わった点
序奏がいきなり第二転回形で始まるのは良いのだろうか…
この通りです。第二転回形の和音というのは基本的には用途が限られるもので、ドミナントの倚和音としてのIの形や、経過的に使われるのが通常です。
が、この曲は冒頭からいきなり第二転回形の和音が始まります。
聞きすぎて慣れちゃってるのですが、ちょーっと…いや、もしかしたらかなーり違和感のある開始かもしれません。
ウッドブロックを使っている
あまり、行進曲には使われない楽器ではなかろうかと思います。しかし、遊園地っぽいと言う意味においては良い選択だったのかもと思います。
クラリネットによる対旋律(?)
この楽曲のトリオには、対旋律という対旋律が存在しないのですが、急速に駆け巡るクラリネットがこの代わりを果たしています。
上ったり降りたり、園内を走り回るローラーコースターっぽさが表現できているかも?と考えればなかなかしっくり来ている選択だったかもとも思います。
ちょい脱線です。この「遊園地にて」というタイトル、そういえば後付だったのを思い出しました。最初は仮で「マーチ4」という名前を付けておりまして、初演(実は高3の文化祭で演奏してもらっておりました)はその名前で呼ばれていたように思います。訂正する暇もなかった。
ちなみに、4なのは、これより前に3曲マーチを作っていたからだったりします。そのうちの2つはなんとなく思い出せますが、1つがどんなんだったか全く思い出せない…
結果的に曲調から後付で曲名が決まったものです。
しかしまあ、大分青い曲だなと思います。
ちなみに、これでもおかしな部分(予期せぬ不協和音や、対旋律、ヴォイシングなど)をあとから直しております。
初演当時はもっとごちゃごちゃしていたということです。
ひぃいいい。
今日はこれにて。