本日は打って変わって、器楽の動画を貼ってみます。
自演する人は、誰しも一度は思ったことがあるであろう(本当か!?)、重ね撮り!重ね撮りできたら、一人で何役もできちゃう!
ということで、自作重ね撮りの動画をご紹介しちゃいます。
自演の重ね撮り
クラリネット四重奏「回転木馬」
重ね撮りのネタはクラリネット四重奏です。
あーたオーボエの人じゃなかったっけ?
私、普段は吹奏楽団でオーボエを吹いておりまして、小学校から中学まではトランペット、高校でホルン(入部したときだけチューバ)、大学からオーボエでして、クラリネットで正式な席をもらったことはありません。
では、なぜ吹けるのかというと、高校生の時に家で密かに遊んでいたからです。
店頭に展示してあった安いプラスチック管のクラリネットを入手して、吹奏楽曲のクラリネットパートだったり、オーケストラのクラリネットパートをCDとなぞって演奏するという「一人遊び」をしていました。
当時は小中の流れで金管楽器担当になっておりましたが、木管特有のパッセージにあこがれがありました。結局のところ現在は木管楽器に落ち着いてしまったので、適性は木管楽器なのかな???なんて思っています。
いや、オーボエをやれよ…というのは無で。
曲について
ちびっとです。
クラリネットの敏捷性と軽快さを全面に出した曲を書いてみたいなーと作りました。「回転木馬」は遊園地にある、メリーゴーランドですね。しかし、「メリーゴーランドを飛び出して、冒険始めちゃったお馬さん」って感想をいただいたこともあります。
あってる気がする。
そんなノリの曲です。
3rdはレジスターキーを使う第三倍音を利用する音を極力使わない(左手人差し指で操作する音とその上の音の連結がない)、初級者にも優しい作りとなっております。
タンギングは、頑張って習得しましょう。音が低めでタンギングしやすい音域ではあるので、技術の習得にも適しています。
クラシック…というよりはもう少しライトな曲だと思いますが、中間部の真ん中あたりにはクラシック的な展開の手法も少し取り入れています。
こちらでご購入いただけます!
楽しいクラリネットアンサンブル曲ですので、お気軽に取り上げてみてください!
アンサンブルコンテストでの利用実績もあります!
重ね撮り!
これは、自録りの重ね撮りです。
4パートあるのですが、それぞれのパートを別々に録って、重ね合わせました。
当時は音程を編集する術をしらなかったので、そのまま…
あ、だけどバスクラパートはBbクラを一オクターブ下げる編集してるなぁ…
ちなみに、同じ人の演奏で複数パートを録って合成する場合「あー、すごく合う…楽チーン」…そりゃ同じ人が演奏してるから当然なのですが、でも、本来だったらアンサンブルは個性の異なる奏者が作り出すものなわけで、「癖が一緒過ぎる」という違和感も多少あるような気がいたしております。ま、でも気のせいということにしておきましょう。
重ね撮り、面白いのでお勧めです。また、自分で楽器を演奏できて、かつ作編曲をしている方には別の意味でお勧めです。なぜかというとお手軽に、生演奏の音源がつくれるからであります。
DAWソフトが大変充実しておりまして、音源作成用のソフトではなく楽譜浄書用のソフトであるFinaleの付属音源ですら、大変よいクオリティの物が作れるようになりました。
とはいえ、機械と実演は異なりますよね。実演の生感、ブレスだとか、タイミングだとか、アゴーギクだとか、エクスプレッションだとかはなかなか出ませんよね。
そもそも、この重ね撮り動画を撮ろうと思った理由だって「ソフトウェア音源だとどうも雰囲気が出ないから実演が欲しい!」ということだったのです。
ただ、人に頼むという手もありますよね?でも、少なくともいくばくかのお金と手間と時間がかかります。ハードルが案外高い…
だったら、自分で演奏できるんだから、自分で録ってしまえばいいんじゃね!重ね撮りでしょ!とこれが出来上がりました。
折角作った曲の実演が聴きたい!というのは作り手の当然の欲求ではないでしょうか?(もちろん、実演目的で作った曲についてですよ)
重ね撮りの動画を作るまでのプロセス
「パート別録音→合成」これだけです。簡単です。
パート別録音のやり方
重ね撮り時の単体パートの録り方ですが、
1.ティック音付きの音源を聴きながら、ベースラインを録音する。
2.ベースラインがほぼ途切れない形であれば、以降ベースラインを聴いて他のラインを録音する。そうでないならば、ティック音付きの音源を聴きながら、録音する。
という感じでやるとよいかと思います。
ここらへん好みですが、最初はベースから録音するのが良いと思います。といいますのも、音楽の流れ、グルーブを作るのは伴奏部隊であり、伴奏部隊の「ドン」といえばベースだからです。
ベース音が途切れない形である曲であれば、多少のアゴーギクを付けることも可能です(その場合は、ティック音の工夫が必要かも)
ティック音がなくてもできるかもしれませんが、合ったほうが楽ちんだと思います。
若干、メトロノームに合わせている感は出てしまうかと思いますが、これも天賦の才でもなければ不可能。仕方ない。
Let's Mix
録ってしまえば、ミキシングはこのソフトを使うと簡単にできます!
すごーくおおざっぱにいうと、各音源をドロップすれば同時に演奏される音源が作れます。(微調整はしたほうがいいですよ)
グレーの領域にWAVファイルをドロップすると編集可能になります。
複数ドロップした様子はこんな感じです。
これは、5つのWAVファイルがドロップされた後の状態です。いま見えているのは1つ目(赤い枠で囲ったもの)と2つ目のデータの一部(緑の枠で囲まれたもの)です。
右のスクロールバーを動かすと、3つ目以降も見られます。
ちなみに、元のファイルが全く同じタイミングで、十分な音圧で録音出てきている場合は、この音源をドロップしてのタイミングだけそろえれば、「ファイル→書き出し」でWAVファイルを作れます!
もし、タイミングがずれている場合は、要らない部分を選択ツールで選択後カットする。音量が違いすぎる場合は、「エフェクト→増幅」でそろえてみるetcが必要になります。
一般的なソフトウェアの操作に慣れている人であれば、簡単です。
ちなみに、似たようなソフトで、別のところで紹介したVocal Shifterというソフトもいろいろな編集ができてお勧めです。(こちらは、Vocalの編集に特化したもので、テンポ変更やキー変更を非常に♮にやってくれる優れものです。シェアウェアを買っても安いです)
さぁ、みんなも自撮の重ね撮りしてみよう!