POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 かずまるの音楽日記

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オリジナル ピアノ五重奏曲

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くしゃみがとまらなくなってしまい、鼻が詰まりました。

花粉か?小麦粉か?

時々なります。困った困った…

 

 

 

単一楽章のピアノ五重奏曲

私の環境だとストリーミングにちと時間がかかるみたいです。待っていただけたら幸いです…

vimeo.com

 

作曲の経緯

これ、Augment5さんという会社の企画で作ったものなんです。八王子市のいちょうホールのロビーコンサートに出演したときに、スーパーマリオメドレーを演奏したのですが、それをAugment5さんのディレクター(?)さんが鑑賞して面白いと思ってくださったのがきっかけです。

その時のコンセプト…うろ覚えなんですが、全部アマチュアでも質が高く面白いものが作れる…みたいなものだったような。。。

ちなみに、「平田暁夫さんの帽子展覧会のテーマ音楽を作るとしたら?」という想定で作りました。

海外渡航の自由化がされていない時期に単身フランスへ渡って、帽子の技術を体得し日本に持ち帰った平田暁夫さん。激動であったであろう人生を想像して、もの悲しくも、優しい曲調をと思い、作ってみました。

 

当時の友人に感想をもらったのですが、この曲を作る前までに作った曲とこの曲で雰囲気が変わったねと言われたのを思い出しました。

自分で言うのもなんですが、これまでの曲は例えていうならば「強い感情」を表現した曲ばかりだったように思います。誤解を恐れずに言えば子供っぽいというのでしょうか。

それに対してこの曲は、内省的なもの、淡々としたもの、セピア色のイメージ、「諦め」、「哀愁」と言った次元が一段階上になった感情の表現を少し入れられるようになったのかな。

と、そんな風に思いました。

しかし、中間部のちょっとおちゃらけた感じのところは、変わってないといわれましたがね…

ちなみに、これは第2版で、初版はおちゃらけた感じではなく、それまでの曲調にのっとったものだったので、また違った印象を持たれたのかもしれません。(初版は割とずっと暗いので、それが好みに合うかどうか…)

 

曲について

ホ短調(E minor)、四分の三拍子、ソナタ形式の楽曲です。調性配置は短調の伝統的なものに倣い、ホ短調(主調) - ト長調(平行調) - ホ短調(主調) - ホ長調(同主調)としています。

作曲にちょっと慣れてきた時期って、ぐっちゃぐちゃにしたがるんですね。遠隔転調してみたくなったり、展開手法が未熟なのに展開部をやたら長くしてみたり...

その時期を過ぎて、ちょっと冷静になると、「およよ…実力もないのに、勝手にやるんじゃなくて、ちゃんと作ってみないといけないんじゃね?」なんて思うんですね。

そんな時期に作ったので、とても正統派な構成をしていると思います。

正統派なものって、真新しさはないのですが説得力があるんですよね。説得力のあるものって、安心するし、納得できるし、心地いいんですよね。メインストリームに乗るだけの理由はあるわけです。

正統派に則って没個性になっては意味ないですが、「個性を個性を!」と焦る前に、正統派なものをいろいろ作ってみてもいいのではないのかな?なんて思います。

個性は出そうとしなくても、勝手に出るものだと思います。

 

続編?

というか、これ単一楽章で終わらせるのではなくて、3か4楽章構成にしてもいいのかなと。この編成のこういう楽曲は、器楽ソナタと同様で、4楽章制のものが多いようにおもうのですよね。

倣う必要はないのかもしれませんが、意識はします。

まだ「絶対にやりたい!」と思うには至っておりませんが、そういう日が来たら、作ってみよう。

 

演奏について

こちら、当時の音大生と一般の大学生、および一般大卒のOBさんで演奏しています。録画したものだとどうしても、生演奏の空気感や緊張感は伝わらないのですが、当時、最初のヴァイオリンが聴こえてきたときに、鳥肌がたったのを覚えております。

凄くいい音で、意思を感じる音で、場の雰囲気を変える力を持った音だなと思いました。ちょっとでも伝わるといいんだけどなぁ…

 

弦楽器の曲も書けますよ という宣伝…

よくよく考えてみれば、弦楽器をメインに使った曲ってあまり書いたことがなかったなと思いました。管楽器の曲を書くことが多いのですが、弦楽器の曲も書けますぞよ。ということで、弦楽器奏者のみなさんも、ご安心してご依頼ください。

 

 

蛇足

過去記事の整理&再編集をしておりまして、いくつか記事を更新しております。

よろしかったら、合わせてご覧ください。

 

最初期の記事なのですが、和テイストのサックス曲の記事とか、是非読んでいただきたいですm(_ _)m

www.petit-orchestra.jp