今日は開咬治療でのインビザライン矯正について、自分自身の体験を記録としてまとめてみます。
医療従事者ではないためアドバイス目的ではありません。あくまで自分の体の状態や治療経過、選択理由の記録です。
同じような悩みを持つ方の参考になれば幸いです。
若いころからずっと気になっていたことで、これについて、悩んでいる人は一定以上いるのではないかなと思います。
そういう点で、まだ、道半ばではありますが、価値を信じてこうかいしてみようと思います。
なお、この目的に沿って私の体の特徴以外の具体的な医院名などはすべて伏せさせていただきますし、公開することはございませんので、その旨、あらかじめご了承ください。
42歳 男性 開咬治療でのインビザライン矯正

- 42歳 男性 開咬治療でのインビザライン矯正
前提条件
- 年齢:42歳男性(治療開始時)
- 歯の状態:重度開咬(前歯の隙間約1cm)、咬合に参加していたのは6番のみ
- 右下5番永久歯欠損、乳歯残存
- 骨格性を含む重度症例
ちょっとした補足
本来はある程度若いほうが骨の再構築のスピードも速くいいらしいとのことですが、40代50代から始める人も別にいないことはないそうです。また、変化の仕方から推察するに遅すぎるということもないように思います。
あくまでも、今まだ歯が健康な状態で残っているからそう思えているのかもしれませんが。
骨格性を含むとのことですが、口を閉じていると開咬の徴候は見て取れるものの、ここまで重度であるとは一瞬想像がつかない状況ではあるとおっしゃっていました。
歯科矯正治療をしようと思ったきっかけ
矯正を決意した最大の理由は「老後に歯を失うリスクを減らすため」です。
重度開咬は高齢になって歯を残す可能性が極端に低い傾向があるとの情報があり、特に奥歯に負荷が集中する私の症例はリスクが高いと考えました。
ちょっとした個人的な補足エピソード
読み飛ばしていただいても問題ない個人的なエピソードです!
私が開咬であるということに気が付いたのは、中学生の時です。
当時トランペットを演奏していて、ハイトーンに苦手意識があった私は、図書館で楽器に関する書物をペラペラめくって調べていたことがありました。
その書物には咬合に関する記述があったのを覚えています。
それをみて「あれ、自分開咬じゃん?」と思った記憶があります。
そんなこんなで、昔からうすぼんやりとやってみたい気持ちはありましたが、主に費用の面で実行に移していない期間が非常に長くなりました。
ただ、別に興味を失っていたわけではなく、数年前にも一度検討したことがあります。
なぜ、このタイミングでやろうと決意して始めたのかというと「老後の歯のため」というのが一番の理由です。
開咬の場合は高齢での歯の残存率に不利な傾向があるらしいという情報を見ました。
※母集団の属性などで一概には言えませんが、80歳で20本の歯が残る可能性が極端に低いケースもあるのだとか。
私くらいの重症だと、前述の通り、歯自体も根本も大きい咬合に一番大切な6番に負荷が集中するため、そのリスクが非常に高いのではという思いが強まってまいりまして、この決断に至りました。
矯正は治療か否か?
一部を除き歯科矯正は保険診療にないので、治療ではないという見方があるようです。
審美目的であるとはっきりおっしゃる先生もいます。
保険というのは確かにわかりやすい観点だなと思ってはいますが、国が治療レベルの認定をしないまでも機能不全の解消や将来の高リスク回避を目的にする。それは審美目的とは言い切れず、治療に準ずるのではと感じています。
老後に歯を失う可能性を防ぐのが審美目的だと言い切ることはできないのではないでしょうか
ただ、誤解なきよう申し上げますが、矯正治療を保険適用にすべきだというつもりはなく、今の切り分けは妥当だと思ってはいます。
あくまでも、お気持ち表明の場としてお許しください(苦笑)
ちなみに、私の症例は後述しますが、治療に該当していた可能性はあるようです。
「顎変形症手術」の適用を念頭に大学病院を紹介していただいたこともあります。
審美目的は0ではない
主張に反するようなことも書かせていただきます。
最初は機能の回復のみが目的だと感じていましたし、そのつもりで進めていたのですが、いざ矯正が進んでかみ合わせが改善されてくると、「やっぱりかみ合わせがきれいな方がいいかも。。。」という気持ちが生まれてきました。
そのため、潜在的にその気持ちもあったのかな?と今では思っています。
病院を決めるまで(2か所の病院で意見をお伺い)
今の病院を決めるまでに、もう一か所別の病院で見解を伺いました。(問い合わせだけしたところはもう一つありましたが、返事が来なくて辞めました。届いていなかった可能性もあるかもしれませんが縁がなかったのかなと)
※なお、以下すべて私の主観ですので、そのつもりでお読みください。実際に同じ発言をどう思うかは個人差があると思っています。
最初の病院:外科治療が必要なケースとの見立て
前の方で少し触れましたが、最初の病院では手術をしないと治らないといわれ、口腔外科の紹介をしていただきました。
結局決めた病院:インビザライン治療でも治る見込みありとの見立て
結局決めた病院のでは、インビザライン(これは私の希望)の治療でも(絶対とは言えないが)なんとかなると思うとのことで、結果的に2件目の病院に決めて現在治療中です。
最初の病院が悪かったとは思っていない
誤解せずにいただきたいのですが、最初の病院が悪かったとは思っていません、むしろ良い病院であった可能性の方が高いとすら思っています。
開咬の原因にはいくつかの要素があるらしいです。(youtubeでは3つくらいあると見たことがあります)
私の症例の場合は、もちろん複合要素ですが、骨格性に起因するものがあるというのは両病院で一致していました。
骨格性の場合は、顎の形状の問題があるため手術という選択肢が上がるのは全然おかしくないようで、私もその説明には合理性があると今でも思っています。
最初の病院は、はっきりと「ここだけでは治らないと断言してくださった」のですが、これは治療に責任を持っていないとできない発言じゃないかな?と私は感じています。
手術はちょっと嫌だった。。。
見出しの通りですが、手術はちょっと大事すぎるなと思っていたのは事実でして。選択肢から完全除外はせずとも、一旦保留しようと思っていました。
どこに行っても治らないということであれば検討しようと思っていたのは事実です。
その後2件目の病院に出会いましたので、決めたということです。
2件目に決めた理由
ちなみに、2件目に決めた理由としては、いくつかありますが、先生からは「多分治せると思う、前歯の閉じ具合が多少浅くなる可能性は否定できないがおそらく行けるだろう」というニュアンスの説明をいただけたことが大きいです。
これはどういう点でよかったかと言いますと…
治ると断言しなかった
絶対に治ります。という断言ではなくて、難しいのは確かで治らない可能性もあるという点に触れていたのは信用がおけました。また、別の病院で手術の可能性があるといわれたことも伝えましたが、そういう選択肢も否定されませんでした。これも大きいです。
経験があることの推察
(難しいとは思うけど)多分治せると思う。多分行けるというのは、そういうケースを実際に経験していることが推察できる発言だと感じました。また、前の閉じ具合が浅くなる可能性はありつつもという具体的な状況まで呈示してくれたのはこの裏付けになるとも。腕に自信がないとこの発言はできないだろう。そうとも思いました。
リスクの説明
治る断言をしないとも被るのですが、何事も想定通りにいかないことはある(歯が思ったように動かないということも実際にあるようです)ので、その可能性に触れてくれたのはやはり信用を高める発言でした。
治療方針や最終ゴールを見据えた説明(院外との連携を含む)
また、上記以外にもいいなと思ったポイントがいくつかあります。
- インビザライン治療の(こういうことをやりなさいという)要点の説明が明確であったこと。
- 場合によっては追加アライナーや部分ワイヤー矯正の選択肢があることをあらかじめ説明してくれたこと
- 永久歯欠損は別の医院でインプラント等の治療が必要だろうという説明をしてくれたこと
などなどです。
私のかみ合わせはこのインビザラインだけでは治らないということをも明確にしてくれたのは非常に大切な情報開示であると感じます。
治療の最終ゴールまでの説明は大変わかりやすく説得力もありました。
もう一点追加するとすれば、先生が矯正に関する発信をされている方であって、その矯正の機序についての説明が非常に合理的だと感じていたこと。
これらを総合的に判断して決めました。
インビザライン治療に関して、この先生は本当にプロなんだなと感じています。
※あくまで私の体験上の感想です。
治療前にしたこと
歯列矯正治療開始前にいくつか別の歯科医院で処置をしてもらいましたので、それについても触れようと思います。
親知らずの抜歯
私は下側の親知らずはもともと欠損していますが、上側は両方存在しています。
左上は幸運にも正常に生えてきているのでそのまま温存しています。
右上は埋まっていたため、口腔外科経験のある先生から抜歯をしていただきました。
両上4番の抜歯
歯を並べる都合上と考えられますが、両上4番を同じ病院で抜歯しています。
この抜歯は(あまり期間が開かない方がよいということで)矯正開始の1週間程度前にしました。
なお、マウスピース矯正の抜歯ケースは危険な可能性があるという情報があるようですが、これについても技術次第なんだろうということを後述しようと思っています。
治療の進捗
開始から今現在(2026年1月4日)まででこんな道をたどっております。
治療開始日:2025年5月25日~
アライナー進捗具合:32/36(2026年1月4日現在)
現在、左側奥歯は山谷で噛んでいる。右はまだ。右下は5番欠損のために4と6が5側に倒れていて、おそらく骨も5を中心に痩せている。4,6のアップライトは現在進行形。
前歯が1cm以上空いていたと思われるが、今はわずかにかぶさるようになってきて、スパンと切れる食べ物は嚙みきれる状況。
犬歯のガイド機能も備えつつある状態。
矯正をして気が付いた私の歯の状態
さて矯正を始めてみて、私の体を通して気づいたことがあるので、それについても触れてみようと思います。
唇側に前歯が倒れていた
そもそも、開咬というのは、奥歯が出すぎていて歯が閉じないのが原因だと思っていました。
確かに、それも原因の一つだそうですが、どうやらそれだけとは限らないということのようです。
開咬になる原因に舌癖というものがあるようでして、これは下の位置が悪いことで、前歯を押してしまい、そのことにより前歯が唇側に倒れてしまう。ということのようです。
で、実際に矯正をしてみて、進捗を写真で見比べてみると、全くその通りでして、
素人目にも、上の私の犬歯より前の歯は唇側に倒れていたのです。
犬歯なんて、本来は下の4番と犬歯の間に向かって生えているのが本来見たいですが、前傾して飛び出ている感じでした。
「あ、自分出っ歯だったんだ」ということに気が付きました。
これは面白い気付きでした。
今後について
アライナーが後残り4枚ということで、この後は、一度病院に行って今後どうするのかを決めることになるのかなと思います。
右奥歯の噛み方などから察するに、追加アライナーまたはワイヤー矯正の可能性はやっぱりあるのかなと思っています。
また、インプラントを埋める前に骨を作る手術ももしかしたら受けるのかな?とは思っています。
そのほか気が付いたことなど
マウスピース矯正で抜歯ケースは危険な可能性があるらしい
これは、youtubeで矯正のチャンネルを見ていて思ったのですが、マウスピース矯正で抜歯ケースを対応する場合は適切にやらないと歯が倒れてしまうリスクがあるのだとか。
理由としては、歯の頭のほうだけ動かして根が付いてこないケースがあるからとのこと。
確かに、想像がつきます。
ただ、このチャンネルでもおっしゃっていましたが、非常に上手な先生の場合はこれをうまくやることもあると断っていました。
私のケースに当てはめるとアタッチメントを使って非常にうまくコントロールしてくださっていると感じています。
開咬だと一口が大きくなる?
これは、人によるのかもしれませんが、私は6番でしか噛めないという状態だったため、今までどうやら一口が大きかったみたいです。
門番が食べものを小さくしてくれなかったので。
ここ最近、それができるようになってきて、早食いだなと思っていたのは、こういうのも理由の一つなのかもしれない。なという新たな気付きです。
なお、意識して食べないと今でも一口が大きく、前歯をすっ飛ばして食べてしまうのを直すのが、今後の課題だなと思っています。
選択しなかった治療を受けていたことの想像
骨格性の問題があるということは、本来であれば骨格の治療を検討してよいレベルだったということですよね。もし手術をしていた場合、大きなリスクもあったと思いますが、ただ、歯の治療だけに依存せずに骨格的に咬合をよい状態にできていた可能性はあったのかな?とよぎることはあります。
ただ、ここら辺は、選択する側は何を重視するのか?という点に限られるたらればでしょうね。
手術をしていたら、確かに骨格上も理想的な咬合が手に入っていたかもしれませんが、就業の制限や、手術後の問題、手術自体のリスクなどやっぱり逃れられない選択はたくさんしなければならなかったことでしょう。
まとめ:現状の進捗には非常に満足しています
最後長々と書きましたが、決断してから治療途中の現在においてまで、不安なことやトラブルなどは発生せずにここまで順調に来れていると思います。
この先の大詰めやインプラントなどのことを考えると本当に道半ばですが、でも私にとっては、前歯で食べ物が嚙みきれるようになったというのは非常に幸せなことなんだなと感じています。
もし、気になっている方がいたら、ご自身で色々調べてみて納得のいく方法をぜひ探してみてください。
私は、とても満足しています。
※歯科矯正をするのだけが正解なわけではないと考えていますので、最後にそれはお伝えしようと思います。