久しぶりの日記更新です。
じゃっかんの酔いどれで書いているので、乱文なのはご勘弁をば。
コロナが流行ってから閑古鳥(気味とあえて言い張る)だったアレンジ仕事ですが、私比で大口の依頼をいただき現在10曲鋭意作成中です。
やっと、先が見えてきて少し安心しているところではありますが、ここで油断せずに今週末に一気に攻めようと思います。
久々の10曲耳コピーは正直大変でした。
いやぁいやぁ、本当大変だった(苦笑)
今回はバンド編成の楽曲を室内楽編成へのトランスクリプション。
この手のアレンジ(耳コピ含む)って、以下のような工程を踏むと思っています(個人的なやり取り)
- 耳コピ期1:ベース、旋律をメインに聞き取る(時々気まぐれに対旋律(飾り)も聞き取る) → 外声(旋律は外声とは限らないが…がしかし)は聞き取りやすい、うん。進みは良好
- 耳コピ期2:音程のある飾り&大まかなコードを聞き取る。一番しんどい時期かも。とにかく愚直に聞き取る。コードとその他の齟齬があってもそのまま聞き取る。旋律とベースと飾りと…で実際に想定しているコードがそれぞれ異なる(「コードありきで遊ぶ非和声音」だとかそういうことではなく、想定しているコード自体が異なっている)ことが割とあるが、とりあえず気づかず(または気にせずに)に進められる。PC作業の場合は、よっぽどでない限り、予期せぬぶつかりがあっても意外と気にならずに何とかなる。かくいう自分も声部感での想定コードの齟齬はホントやりがち。(本当に、あえての不協和音とは違う。例えばCとCmを共存させてしまうみたいな。ちなみにこういう場合は、決してC7(#9)とは解釈できない代物)こういう時にDTMだけでの作業はまずいと本当に思う。以前作編曲家の先生に「ピアノ使わないとだめだよ」と言われたのが本当に身に染みる。
- 耳コピ期3:グルーブ投入。語弊を恐れずに言えば、要するにドラムのノリを入れる。耳コピ期1,2であまり考慮していなかったドラムのノリを投入するのである、ドラムがないとグルーブが出ない曲は案外ある。個人的に、スネアとタムの役割は外の曲には全く入っていないことがあり、音程のある楽器(主に和音部隊)に投入。
- 整合性を取る時期:これは楽曲によっては考慮がいらないケースもある。なぜなら前述の整合性の取れていない和音のつじつまを合わせるための作業だから、もともと考えられている曲にとっては必要ないからである。旋律は最優先にしたいが、まれに旋律を半音程度いじることがある。(「大変申し訳ないが、歌い手さんの裁量で半音くらい変わることあるよね?」という体で)。あと、多分バンド編成では問題視されないが、弦管の「生演奏想定のアレンジ」にすると問題になると言ったケースもあるかと。編集は偉大である。
個人的にきついのはやっぱ2かなー。コードの聞き取りは苦ではない(それは、和声学を少しかじったからであると思う。芸大和声3巻を流し読みするのは良いと思います)が、派手派手にするためのシンセとかギターの(悪い意味ではない)雑音目的の奏法とかを聞き取るのがどうもむつかしい。これは明らかに自分の勉強不足である。
そして、3は全く正解がわからずに迷子になりがち。もう、「えいやっ」と書くしかないのだけど、いつも、「あぁ、カホン欲しいな…」とか「ドラムセット使える吹奏楽いいなぁ…」とか思っています。
そして、イライラはしないものの頭を使うのが4.
これって、実際に聞き取れる音を変更する作業なんですよね。
編成によっては、上記のようなのは問題にならなかったりするんだろうな。(でも、Stringsの書法くらいもう少し...と思ってしま... げふんげふん)Mixingって偉大ですね。(Mixingこそ私は一番の勉強不足)
少なくとも、耳がいい人にとっては、声部に着目すると原曲とは違うことをしているわけで…というか、聞き取れるコードを変えてしまうことすらあるわけで、めっちゃ悩みながら作業しています(苦笑)
非和声音の勉強をしたことはとても役に立っています。
ということで、自分的アレンジの手順を少し書いてみました。うーん、あんまりうまくは書けてない気がするが、世のアレンジャー様に少しでも共感してもらえたらうれしいなと思い書いてみた。。。
皆さんはどんな書き方をしていますか?
で、今やっているのは、レイアウト作業。これは、楽譜を綺麗にする作業ですね。
これはアレンジ作業とは言えないものの、アレンジ作業で見落としたエラー回収も兼ねる作業である。
もうひと踏ん張り頑張ります。
告知することができるようになったら、改めてこちらで告知させていただきます。コロナが若干落ち着いてきたこともありますので、是非会場で!…とも思いますが、ストリーミングのチケットもあるみたいです。よかったら、是非ご来場くださいね。
渾身のアレンジなので、是非多くの皆さんに聴いていただきたいなと思っております。
では、また新しい記事でお会いしましょう。