昨日、
安房・上総地区吹奏楽連盟主催の第33回千葉県吹奏楽個人コンクール安房上総地区予選にピアノ伴奏者として参加してまいりました。
3名演奏しましたが、みんな健闘していました。とても良い演奏ができたと思います。
一番うれしいなと思ったのが、1か月間で全員自分なりのやりたいことを見つけ、そしてそれを決め、自信を持った演奏をしていたことです。
やりたいことを見つけること自体も難しいことですが、それを決めるという行為がなかなか難しいと思います。
決めるってとても勇気がいるんですよね。
どうしても人に頼りたくなってしまう局面が多くあります。
でも、最終的には自分で決めるのが大切です。
それは、自分の決断に責任を持つということです。
「先生に言われたからこう演奏しました」
これは、無責任で消極的な姿勢ですよね。
演奏にも表れます。
これがいけないということはほとんどの方が想像つくとは思います。
ただ一つ、「人に言われたままにやること」と「人に言われたことを納得してやる」ということは全く違うということ。この2つを勘違いはしないでほしいなと思います。
練習中なんて、先生をはじめ、いろんな人がいろんなことを言ったりします。もちろん、ただ人にご高説を垂れたい人もいて、そういった人の意見の中には的外れなものもあるかもしれません。もちろん、それには耳を傾ける必要はありません。
ちゃんと意味のあることでも、アプローチの方法や表現の違いで真逆のことを言っているように感じることもあるかもしれません。
混乱することもあるでしょう。自分が考えていることと違うと感じることもあるでしょう。
でも、そこで一歩踏みとどまってみませんか?
疑問に感じることがあたら、一歩踏み込んで「その人がどういう意図で言っているのか?」を考えてみることに価値はあると思います。
案外、本質的には同じことを言っているだけかもしれません。
自分で決めるということはもちろん大切なのですが、人の意見に耳を傾けるというのも大切なことです。
プロの演奏家であっても例外ではなく、別の人のレッスンを受けるというのは珍しいことではありません。他人に聞いてもらうということは人がどう感じるか(人にどう感じさせるか)ということを考えて演奏することが必要で、それには客観の視点は必須です。
ただ、この後に最も大切なことが残っています。
言われたことをそのままやり続けるのではなく、自分なりに納得するということです。
最初のほうで触れたことです。
仮に人に言われて変えたことでも、自分で納得して取り入れた時点で自分のものになります。
そうすると、それまでは受動的だったものが能動的に変わります。
能動的な動機をもとになされる演奏というのは説得力を帯びるものです。
何が言いたかったかというと、今回伴奏した3人はこれがみな出来ていたということです。
最初のほうは、ただただ迷っていて、もしかしたら自分自身の答え自体持っておらず、どうしたいのかわからなかった演奏も、逆にかたくなに自分のスタイルにこだわっていて頑固だった演奏も。
どちらも、バランスよく、そして自分の意思を感じる演奏にできていました。
1か月間、とてもよく練習をし、よく悩み、考えたんだろうなと思う演奏になっていました。
この頑張り、とても素晴らしいなと思いましたし、ちゃんと評価されたなと感じました。
これはちょっと上から目線だなとも思ったのですが、倍くらい生きているのでお許しいただいて…この数か月の頑張りや変化は、きっとその人の楽器や音楽に対してだけではなくて、もっと大きな意味のあることなのではないかなと思います。
それくらい、人の意見を取り入れつつも、自分で決める・自分の決定に責任を持つって、難しいことだと思います。
3名に本当にお疲れ様でしたと申し上げたいと思います。
でも、まだ終わりではないんだなこれが。
なんと一人地区代表になりました。
ソロコンクールは県単位での開催になりますので、次が本選。最後です。
名誉なことですよね!
次も頑張ろう!
ということで、私の仕事も増えました(笑)。
ありがたく、またうれしいことだなと思っております。
さらに精度を上げないとね…
もうしばらくモーツアルトさんの楽譜とにらめっこしないといけないことになりました(苦笑)
がんばろ!