アンサンブルコンテストシーズンまっただ中と思われます今日この頃、皆様同お過ごしでしょうか?アンサンブルコンテストの予選開催時期は支部ごとに結構時期がずれるのでこれから選曲なんてみなさんももしかしたらいらっしゃるかもしれません。まだまだ間に合いますよー。
ということで、アンコンでも使える曲を紹介してみます。
と言っておきながら、ピアノの入った楽曲をご紹介する理由は後述いたします。
クラリネット三重奏のための3つの小品(六重奏版)
クラリネット三重奏のための3つの小品なのに、六重奏版っておかしくない?と思われたあなた。
当然ですよね…
なんですが、そのからくりはこういうことなんです。
動画
原曲は、クラリネット三重奏のための作品だったのですが、それをリアレンジしたという事です。はい。
で、なぜこれをご紹介したかというと、唯一の実演の存在するバージョンだからであります。雰囲気の面では、ソフトウェアの音源は実演には勝てません。少なくとも、私では実力が足らなすぎて、近づくことすらできません。
楽曲を評価するときに、演奏の果たす役割って本当に大きいんですよね。同じ曲でも演奏しだいで180度評価が変わることもあります。割と頻繁に…
なので、ご紹介するときはなるべく実演の音源を…と思っております。自分が聴いてもそのほうが楽しいんですよね。
ということで、実演音源絶賛大募集中です。取り組んでくださる方はご連絡くださいね。いつでも待ってまーす。
こちらは、アンサンブル・ミルフィーユによる演奏でございます。しばらくお休みしてましたが、また再始動いたしますよー。
基本的な情報
全部で5分半くらいの短い曲なので、聴いていただければお分かりになるとは思いますし。名前の通りなんです。
3つの本当に短い曲から構成される楽曲なので「3つの小品」。
安直ですね。
ただ、クラシックの楽曲にはありがちです。
並べるのは恐ろしいですが…有名なイベールの「3つの小品」と同じネーミング。
イベールくらい採り上げられたら、本望ですよね…と大きなことを言ってみる。
楽しい三重奏を作ってみたかった
これが作曲の動機です。どうも、自分が作るとかたっくるしい曲が出来上がってしまうことが多いのですが、たまにはそうでない曲も作ってみたいなとできたのがこれです。
この動画は編成が異なりますが、適度に力が抜けた気楽な曲であることは伝わるのではないかな?と思っています。
自分が陥りがちな小難しさを排除した結果はどうやらちゃんと伝わったようで、じつーは、地元の吹奏楽団の団内アンサンブル会でも、オリジナルの三重奏をやってもらったことがあるのですが、「派手で聞き映えがする」という感想をいただきました。
そんな感想は全く想定してなかったので、嬉しい誤算。ということで、取り組んでほしいです。ただ、アンサンブルコンテストで取り上げるには、中学生以下向けかもしれません。高校生ともなると難しい曲を取り上げますよね…
クラリネット三重奏のための楽曲がなぜ6重奏に?
これは、一重に、所属室内楽団のみなさんのおかげと言えます。一時期、地元鴨川市のホテルのロビーでコンサートを開かせていただいていました。遠いところメンバーのみんなありがとう…泊りがけでホント小旅行でしたよね…
そんなこんなで、自作の楽曲をプログラムに練り込んでくれたんです。自作を披露することはおろか音に出すという機会もなかなかないもので、これをやってもらえるのは…しかも、前向きに取り組んでもらえるということは、本当にありがたいことだなとことあるごとに思い出して噛み締めています。
実は4バージョンあります
なんというか、アレンジがしやすかったんですよねこの曲。で結果4バージョンもできてしまいました。演奏された実績は一番需要がないと思うんだけれども…)前半でご紹介した6重奏と原曲のクラリネット3重奏がありますが、それ以外にもこんなんがあります。
原曲の動画(ソフトウェア音源)
同時発音数が3なのと、難易度を低めに抑えたので響きは大分シンプルではありますが、この編成のこの難易度の楽曲にしては確かに派手かもしれません。
一部、ちょっと直したいなぁという箇所があるようなないような…
三重奏は作編曲の練習にお勧め
吹奏楽やアンサンブルのアレンジに自信がついてきた!という時期の方にお勧めです。なぜかと申し上げますと、ほどよく難しいからです。
実は四重奏よりも難易度が高いんですよ。同時に使える音が少ないので、どうしても和音の省略が必要になる(四重奏でも必要になるのですが、三重奏は頻発します)し、スムーズな進行にするためには工夫が必要になります。
省略していい音いけない音を見分けたり…決め所の和音をどうするのかを考えたり…あえて空虚五度にするのか?(しかし、それにはそれを選んだ説得力が必要)、素直に五音を省略するのか、不完全終止(最上声が根音でない形etc)にするのか、または根音のみにまとめるのか…
下手に音があるより頭を使います。
もう一点お勧めな理由が、同時発音数が少ないので、全体に気をまわしやすいということも言えます。
パートが多いと力技でやっつけたり、または逆に配慮が足らずにおかしな書法になったり(でも気づきにくい)、ということが発生しやすくなりますが、こういう状態からは無縁です。
また、少数アンサンブルは、演奏にこぎつけやすいというメリットも考えられます。多重録音も3つくらいなら、それほど苦にならずにできますよ。
楽器ができなくても歌という手もあります。
ということで、是非やってみてください。
フレキシブル8重奏の動画(ソフトウェア音源)
これが一番需要がありそうなのになぁと思いつつ、曲調が軽すぎるのだろうか…
これは一番豪華な8重奏の音源です。
フルート、オーボエ、2本のクラリネット、2本のホルン、ファゴット、コントラバスの8重奏です。
こちらでも紹介してます。
吹奏楽の動画(ソフトウェア音源)
八重奏では飽き足らず(というか、実は先に作った)吹奏楽もあります。
最初期にミックスしたので、音響効果が全く入っておらず、音源としては残念なんだけれども…ちゃんと生楽器で演奏したらちゃんと響くはずだと思います。
実際はやってみないとわからないけれども…もともと曲の作りが簡潔なため、書法もさほど凝っておらず、鳴りやすいと思います。
クラリネット三重奏とフレキシブル5-8重奏はアンコンにもお勧め
ちょうどアンコンシーズンなので、やらしいけどプッシュプッシュです。
少し前のセクションでも書きましたが、(ちゃんとした作曲家はもちろんきっちり書かれますが)三重奏って四重奏より書くのが難しいので、作品の数は少ーし少ないかなという印象があります。
四重奏の方が響きも豊かになりますしね。
しかーし、少ない人数でできるといのは、取り組むハードルは下がるのです。ちょっと遊びで…なんていうのもいいんですよ。アンサンブルなんて、それくらいの軽い気持ちでたくさんやるべきだと思います。
逆に、5-8重奏については、クラリネット限定でなくたくさんの木管楽器の組み合わせで取り組むことができます。ベースはコントラバスでも可能ですし、割と懐の深いアレンジであると自負しております。
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