ピアノ曲としては結構同じみなドヴォルザークのユーモレスク。変ト長調という調号つきまくりな楽譜に面食らったのは私だけではあるまい…
ドヴォルザークのユーモレスクをサックスアンサンブルで演奏してみませんか?
動画
この動画はSAATBarの編成です。
"Brilliant Colors Saxophone Ensemble"さんによる演奏です。
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佐賀で活動されているブリリアントカラーズさんの公演の様子が見られます。
サックスのクラシカルな側面が最大限に発揮できるアレンジ
サックスというとJazzやポップスのバッキングのイメージが強い方もいらっしゃるとは思いますが、クラシカルな奏法も十分に可能なものです。というのも、もともとは黒人の音楽と白人の音楽が融合してJazzができるよりずっと前に作られた楽器です。
ビゼーがアルトサックスのソロをオーケストラで使っているのは有名な話ですね。
この曲はサックスのクラシカルな一面を生かせるアレンジとなっています。
サンプル演奏のブリリアントカラーズさんも、クラシカルな演奏を得意としている団体さんで、雰囲気は十分につかめるのではないでしょうか?
何と1つの楽譜で4~7重奏に対応
このアレンジのもうひとつの特徴として、編成に柔軟性がある!という点があげられます。
具体的には最小の四重奏、最大の七重奏まで、任意の編成で演奏することができます。
サンプル演奏はSAATBarの五重奏でしたが、以下でソフトウェアの音源ですが、最小と最大の音源も貼り付けておりますので、聴き比べてみてください。
四重奏
ソプラノ、アルト、テナー、バリトン(いわゆるSATBという編成ですが、バスサックスを使うことがあるので、本ページではSATBarと表記いたします)
この4本はどの編成においても必須です。
これより大きい編成で演奏する場合に、アルトまたはテナーサックスを追加していくことが可能です。
四重奏の参考音源です。
五重奏
2パターン選択可能です
- SAATBar:ソプラノ、2アルト、テナー、バリトン
- SATTBar:ソプラノ、アルト、2テナー、バリトン
- 1.のアルトが多いパターンの方が個人的にはお勧めです。
六重奏
2パターン選択可能です
- SAAATBar:ソプラノ、3アルト、テナー、バリトン
- SAATTBar:ソプラノ、2アルト、2テナー、バリトン
これはどちらを選んでもいいかなと思いますが、テナー2本の場合に、追加するアルトは2ndか3rdかいろいろ試してしっくりくるものがお勧めです、場合によっては組み合わせてみるのもいいかもしれませんよ。
七重奏
SAAATTBar:ソプラノ、3アルト、2テナー、バリトンの1種類のみです。
これだけ楽器が増えるととても響きが豪華になります。
ソフトウェアによる演奏ですが、動画を貼り付けてみます。
難易度
ソプラノサックスの音域が低い方も高い方も使われており広いので、音程をコントロールするのが難しいかもしれません。
それ以外の技術的な面はさほど難しくありませんが、ニュアンスを出そうとするとけっこう練習が必要かもしれません。
関連作品
クラリネットにおいても、同様に四重奏~七重奏まで対応したアンサンブルが販売されています。
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