POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 田丸和弥の音楽日記

鴨川在住の作編曲家が、作編曲家、演奏家、音楽愛好家さんへの便利情報を提供します。時々鴨川ネタもご紹介

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フルート3重奏 コロボックルのダンスパーティー

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実際のコロボックルは結構人々しいのですが…それよりも、もっと可愛らしいイメージ。実は某スクウ〇アのトレージャーハンターが主人公のRPGに出てきたヤツのようなイメージの楽曲です。って言ってわかる人いるのでしょうか…

 

ネオメロはるぴさんによる写真ACからの写真

 

 

 

フルート3重奏 コロボックルのダンスパーティー

演奏音源

商品ページにサンプル音源のリンクが埋め込まれておりますので、ご試聴いただければと思います。

alicemusic.shop-pro.jp

 

楽曲解説 3つの舞曲からなる作品

コロボックルのダンスパーティーは、3つの舞曲(タランテラ、メヌエット、ポルカ)からなるフルート3重奏の小品です。

3つの楽章を持つ楽曲にも関わらず、5分あまりで全曲を演奏してしまうことができます。

アンサンブルコンテストでは、楽章抜粋か、一部カットをして演奏することができます。

 

3曲とも舞曲なので、その踊りがどんなものなのか?をイメージして演奏するといいでしょう。

 

脱線ですが、ダンス曲6つを用いた単一楽章の吹奏楽曲もございます。

www.petit-orchestra.jp

 


第一楽章「タランテラ」

八分の六拍子、ニ長調(♯2つ)、アレグロ・スケルツァンド(Scherzando:おどけての意味)

おおまかに言うと、ABAの3部形式の楽曲です。

以下、譜面をご覧の方へ(リンク先でサンプルを確認できたりはします)

もう少し細かく説明しますと…

  • 序奏:1-12小節
  • Aa :13-28
  • Ab  :29-36
  • Aa' :37-52
  • Bc  :53-60
  • A'a'': 61-76

この曲の大事な要素は、2つです。

  1. 1小節のFlute 1stに出てくる1オクターブ跳躍+装飾+八分音符と四分音符のタイの音形
  2. 13小節のFlute 2ndに出てくるタタタタッタターという音形

ほとんど全てこの動機のみで成り立っています。AとBの違いも微細で。BはAを少し展開させたものに過ぎません。
もう少し解説すると、Flute 1stは1.の要素(序奏の主題)を、Flute 2nd Flute 3rdは2.の要素を担当しています。

この楽曲は臨時記号の付いた音がミソです。低められたミ(Fの音)や、高められたレ(E♯の音)などをうまく処理すると効果的だと思います。

 

第二楽章「メヌエット」

四分の三拍子、ホ短調(♯1つ)、モデラート

途中から、ホ長調(♯4つ。ただし、調号はかわらない)になります。形式をおおまかにいうと、ABABの2部形式の楽曲です。少し細かく説明してみます。

  • A   :1-8小節
  • B   :9-16
  • A'  :17-24
  • B'  :25-32
  • コーダ:33-39

両方のBへ行く直前に沖縄風の音階が奏されるのが、ちょっとした特徴かもしれません。


AとA'はほとんど変わりはありませんが2点ほど違いがあります。

  1. アウフタクトの有無。Aの最初にはないが、A'にはある。
  2. 強弱。Aでmpの部分が、A'ではmeno Pになっていたり、 Aではアクセントがある部分が、A'ではなくなっている。

BとB'は短調、長調の違いが決定的です。(ただし、難易度を下げるため、音域を絞ったので、旋律線が若干異なります)
それぞれの対比をうまく表現するのがいいかと思います。

短調の部分のミソは、導音(D♯)と非導音(D)の違いを意識すると面白いと思います。

 

第三楽章「ポルカ」

四分の二拍子、ニ長調(♯2つ)、アレグロ・ジョコーソ(giocoso:おどけて、快活に、楽しげにの意味) 個人的にはscherzandoの方に、よりふざけたような意味合いを持たせております。

途中、嬰へ短調(♯3つ。ただし、調号は変わらない)の部分があります。

形式について、ABAの3部形式の楽曲です。

  • 序奏a    :1-8小節
  • 序奏b      : 9-12
  • Ac      :13-28
  • Ac'     :29-44
  • Bd     :45-52
  • Bd'     :53-60
  • Be     :61-68
  • Bf      :69-76
  • Bg(ブリッジ) :77-92
  • Ac     :9-12(ダルセーニョ)
  • Ac'       :13-27(ダルセーニョ)
  • コーダh    :93-100
  • コーダi   :101-114

主な動機は3つです。

  1. 9-10小節のFlute 1stに表れる、8分音符のスタッカートの連打の動き
  2. 11小節-のFlute 1stに表れる付点8分+16分+8分+8分の動き
  3. 21小節のFlute 1stに表れる。16分×4+8分×2(タラララタッタッ)という動き。

たとえば、1.の動きは「45小節のFlute 2nd 3rd」2.の動きは「50-51小節、80小節のFlute 2nd」3.の動きは「61-68小節、80小節のFlute 1stの動き」と関連があります。
これ以外にも、大事な動機はあります。たとえば、序奏の動き、69-72、77-88に出てきます。

このように動機を意識して演奏すると面白いと思います。もちろん、これだけにとらわれずに全体の組み立て(どのように聞かせるか)も考えて演奏するとよいのではないかと作者は思います。 

 

難易度

音域をE4-G6に収めており、速いパッセージも避けており、難易度は低めです。グレード3程度でしょう。

 

 

ダンス動画を見つけてみた…

タランテラ

www.youtube.com

メヌエット

www.youtube.com

ポルカ

www.youtube.com

 

楽譜の入手

ティーダ出版さんで販売しております。

alicemusic.shop-pro.jp

 

関連記事 アンサンブル作品集

同じフルート三重奏の楽曲。こちらは、難易度が少々高めです。

www.petit-orchestra.jp

 

同じ三重奏でも、木管と金管でここまでちがうのか!?

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