令和第一号はこちらの記事となりました。(元号が変わるのに乗っかってみました)
タイトルの通りです。2019/4/30現在で唯一の作曲作品です。打楽器アンサンブルの作曲は難しい…
そんな中生まれたこの楽曲ですが、軽く、楽しく、陽気な雰囲気をもっておりまして、個人的にはお気に入りです。コンテスト、コンサートで取り上げていただけるような、また聞いて楽しんでいただける1曲になっていると思います。
唯一の打楽器アンサンブル作品(2019/4/30)
動画
ソフトウェア音源の動画を作ってみました。
販売元サイトにも音源はあるのですが、音が小さかったのと、アゴーギクを修正をしてみました。
作曲の経緯
打楽器の書法に苦手意識があって、それを克服したい、というのが一点。アンサンブル作品のバリエーションを増やしたい!というのが一点。です。
で、打楽器アンサンブルといってもですね…音程のない打楽器で作曲するのは、私にはちょっと荷が重いな…と思ったんです。
それをするには、力量が足りなすぎる… 「作曲家の作る打楽器アンサンブル作品より、打楽器奏者の作る打楽器アンサンブルのほうが効果が高くよい曲が多い。ただし、音程のある楽器については作曲家のつくったものの方がいい傾向がある」こんな話を聴いたこともありまして余計そうおもいました。
で、1パートないし2パートで和声を伴う旋律を担当し、1パートないし2パートで音程のない打楽器を使うアンサンブルが出来上がりました。
旋律のメインをシロフォンにしようと思った時点で、その音性からかわいらしく、軽い楽曲がいいなということで、このようなものになりました。
タイトルについて
はっきりとは覚えていないのですが、これは、弊社社長に付けてもらってような覚えがあります。曲を聴いてもらいまして、そのイメージからつけてもらいました。
「煌びやかな宮殿でたくさんの小さなからくり人形が楽しそうにダンスをしている」というイメージだそうです。
自分の抱いていたイメージもそんな感じのかわいらしいものをイメージしておりましたので、とてもふさわしい名前をつけてもらったなと思っております!
楽曲解説
シンプルな3部形式の楽曲です。
主部はヘ長調、4分の2拍子、シロフォンによる軽快な音楽をお楽しみください。中間部は下属調の変ロ長調、4分の3拍子と大きく雰囲気を変えます。少しゆったりしますが、付点音符を伴うリズムの立った旋律がそうされます。中間部の終わりから再現部までのブリッジにつきましては、最初は音程のない楽器によって演奏されます、しかし、ここまでと無関係なものではなく、タンバリンによって中間部の旋律のリズムの再提示が行われます。しばらく音程のない打楽器によるアンサンブルが流れたのち、再びマリンバが参加し、再現部へ突入し、短めのコーダによって曲は閉じられます。
楽器編成
3名で演奏できる曲なのですが、使用する楽器は大目です。
1名はマリンバ固定、残りの2名は楽器を持ち替えて演奏します。
Percussion IIパートは音程のない楽器で固定されております。
- Marimba
- Percussion I
- Percussion II
Percussion I
- Snare Drum
- Xylophone
- Bass Drum
- Glockenspiel
- Marimba
- Tambourine
Percussion II
- Snare Drum
- Triangle
- Castanets
マリンバについては、2人の奏者で1つの楽器を演奏するタイミングもあります。
難易度
マリンバについては、3和音が基本で時々4和音や4音による分散和音が出てきます。そのため、片手に2本ずつマレットを持つ必要があります。
ということで、難易度高めになると思われます。最近片手で2本持つ奏法をマスターしている生徒さんも多いなんて聞きます。中高生のレベルアップが著しい…
シロフォンおよびグロッケンシュピール、Percussion Iパートのマリンバについては同時に演奏するのは2音までなので、片手に1本ずつで演奏ができます。
ということで、マリンバの奏法に長けた奏者1名、それ以外、マルチプレイヤー2名で演奏できる曲だといえるでしょう。
また、マリンバパートは2名で演奏してもいいかもしれません。
楽譜の入手
弊社ウェブショップのHID Online Storeにて販売しております。
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