POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 かずまるの音楽日記

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子供の頃の愛聴レコードの記憶

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子供の頃、何をして遊んでいましたか?

外で泥だらけになりながら?積み木遊び?最近の子は携帯ゲーム?

 

 

昔懐かしのレコード

私は、ちょっと変な子供だったので、レコードを聴きまくるという遊びをしておりました。

たまーに、父の歌謡曲のレコードを聞いていたりもしていました(意味も分からないのに「愛の挽歌」が好きだったという…「爪を爪を爪を噛み」って歌詞とか、なんで爪噛むんだろう?って思っていたような、おとうさんとおかあさんにしつもんはしませんでした。「遠くへ行きたい」は怖かった…「知りすぎたのね」(今聴くと、すげーしみったれてて、「うざっ」って歌詞だなって感じ…なんというのか、「男性が女性目線の歌詞を書いたときに投影される、その男性のもつ理想の女性像に沿った歌詞の内容」が気に入らないときがあるというか、いや女性ってそんな女々しくないでしょ…とか思ってしまうねん。女性自身が書くならいいんだけどさ…)とか「京都の恋」とか「夕月」とかも聞いてました…変な子供)が、好きだったのは子供向けの(というか子供の教育目的に作られた)レコードでした。

 

曲目を全部思い出したので、書いてみます。

というか、本当は昔持っていたレコードの情報が欲しいのです。

当のレコードはレコード盤がガチャガチャ(好きな曲を聞こうと針を無理に飛ばしたりを繰り返して、とか4枚目のレコードとかはさみで模様書いちゃったり、2枚目か3枚目のレコードには鉛筆で模様書いちゃったり…完全に自分のものだったので、怒られなかったと思いますが、いーやー、子供って恐ろしい)であったし、レコード本体ももうだめになってしまったので、両方とも処分してしまいました。

せめてジャケットくらい取っておけばよかったと思うくらい大人になっていればなぁ。当時…

 

CD等で再販されていたら買いたいくらいでございます。

 

では、当時の感想を含めつつ情報を書いてみようかと思います(本日は、完全に自分の趣味の記事です)。

 

レコード集のタイトル「6歳から12歳のためのなんちゃら」か「0歳から6歳のためのなんちゃら」

確か白人の女の子の写真が載っていたような気がします。地球の地図のロゴのレコード会社だったような…

ピアノの曲とオーケストラともう少し小さい合奏とって感じの曲集。子供向けの音楽集にしか入らないマイナーな作曲家の作品も多く見られますが、かといってつまらない曲ではなく、佳作。

ピアノを習う前でしたが、ピアノ曲にはあまり興味を示さず。しかし、なぜか「ラ・カンパネラ」と「愉快な鍛冶屋」は聞いていた。当時の事を推察するに、テンポ感が速い曲や、徐々にテンションが上がっていく曲が好きだったのであろうと思われます。

1枚目のレコード:テーマ「おもちゃとなんちゃら」

レコード盤毎にテーマが設定されておりました。1枚目は「おもちゃ」…なんですが、一部無理があるような気がしなくもない。

  1. おもちゃの兵隊の行進(イエッセル)←大人が聴いてもなかなか良い曲だと思います。最近聴く版だと修正(変更?)されている、中間部の音の半音のぶつかりが、格好よかったような、居心地悪かったような。
  2. キューピーの観兵式(リヴェルリ)演奏:レオンポップス
  3. 踊る人形(ボルディーニ)演奏:レオンポップス
  4. サンドペーパーバレエ(アンダーソン)←紙やすりはおもちゃ?子供はおもちゃにするかも
  5. こんぺい糖の踊り(チャイコフスキー)←今はチャイコフスキー大好きですが、この曲はあまり聞いていなかった。
  6. あし笛の踊り(チャイコフスキー)←当時おそらく同じ録音を使いまわしていたと思われる、そこここで聴かれる快速テンポのあし笛。実はインテンポに近い。でも、私はこれが好き。シンバルにエラーかアレンジかどちらかわからないかなにかがあった気がする。
  7. トルコ行進曲(ベートーベン) ←トルコ行進曲はおもちゃか?まさかのフルオーケストラ版。当時カセットなどにも入っている曲でしたが、簡易合奏版という感じのが多い中。贅沢な音源でございました。
  8. 軍隊行進曲(シューベルト) ←軍隊がおもちゃ?軍隊のおもちゃ???ここらへんちょっとこじつけ感
  9. おもちゃの交響曲(レオポルド・モーツァルト)←よく第一楽章だけ抜粋される音源が多くあるなか、なんとフルの3楽章の10分間。2楽章は子供には眠かった。3楽章が同じことをテンポを速めながら3回繰り返すという興奮を誘う作り(ジーグだったかな?)。これも、簡易合奏版が多い中フルオーケストラという贅沢仕様でした…

 

2枚目のレコード:テーマ「動物となんちゃら」

ここはわかりやすいですよね。

  1. ワルツィングキャット(アンダーソン)
  2. 口笛吹きと犬(プライヤー)演奏:レオンポップス
  3. 子犬のワルツ(ショパン)
  4. 三匹の子豚(フランク・チャーチル) ←「狼なんかこわくない」の名称が一般的かも。レコードを傷つけてしまって、音が飛ぶところがあったのですが、針を指で持って、飛ばないようにして聞く(何回かに一回成功し、成功が続くとレコード盤に癖がつくのか、しばらく調子よく飛ばずに聴ける)ということをしていた、傍から見ると狂気を帯びた子供でした。
  5. 白熊のセレナード(???) ←「シロクマのジェンカ」の名称が一般的かも
  6. ドンキーセレナード(フリムル)←なんか全然子供向けっぽくない曲なんですね。実際は…
  7. 草競馬(フォスター)←このレコードのアレンジがとても好きだったんです…最初全Pizzicatoで、高いところからベースが音階的に降りてくる感じ。最初のフレーズの繰り返しからウォーキングベースみたいになって、盛り上がるところで高音はarcoに。その後、競馬の合図のラッパが鳴り響き、全arcoで安定。半音転調を繰り返して言って再度stringendoで盛り上がり、ハープが鳴り響く!大人しくなって、Jazzyに終了。おしゃれ…だった…
  8. 象の子守歌(ドビュッシー)←ある程度大きくなってから好きになりました。子供向けにドビュッシー興味深し。
  9. 小鳥屋の店(レイク)演奏:レオンポップス←屋と店ってかぶってない??? この曲も好きでした。3匹の子豚と同じようなことをして聞いていた。
  10. カッコーワルツ(ヨナーソン)
  11. 雛の踊り(???)(ムソルグスキー/ラヴェル編曲)←何て名前だったっけかな?不思議な音楽で好きでした。大人になってから改めて聞くと、実際はものすごくエキセントリックな曲なんですけども、子供は素直に雰囲気のみで聴けるという。
  12. 熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
  13. 白鳥(サン・サーンス)←ピアノが多分片方しか入っていない。高音の装飾がないバージョン。予算カットのためかそういう録音は割と多かった印象。音楽的にはそのパートがなくとも違和感はない。
  14. 白鳥の湖(チャイコフスキー)←子供でもよいと思う「こぶし」感のある楽曲。Theチャイコフスキー節。このころから好きになる片鱗はみられました。

 

3枚目のレコード:テーマ「森のなんちゃら」

比較的整合性がとれているかと。菩提樹は森になかったような気がしますが…

  1. 森の鍛冶屋(ミヒャエリス) ←カットが施されていたと思われます。
  2. 森の水車(アイレンベルク)←水車の音が入っていた
  3. アマリリス(ギス)演奏:レオンポップス
  4. 野ばら(ウェルナー) ←ガチ混声合唱曲だったような記憶があるのに、なんちゃら少女合唱団と書いてあって不思議だったような???
  5. 菩提樹(シューベルト)←当時あまり好きではありませんでした。こちらウィーン少年合唱団と書いてあった。
  6. 花の歌(ランゲ) ←マイナーなランゲ大健闘…
  7. ウィーンの森の物語(ヨハン・シュトラウスII) ←大幅なカットが施され、演奏時間4分以内という…
  8. 眠れる森の美女よりワルツ(チャイコフスキー)←このチャイコフスキーも比較的好き。眠れる森の美女よりワルツは最初と最後が良いよね。
  9. 花のワルツ(チャイコフスキー)←このチャイコフスキーは好きでした。最後めっちゃ溜めるヤツ。

 

4枚目のレコード:テーマ「忘れた…都会へ、行きましょう みたいな???」

これもちょっと無理のある設定。「都会関係ないやん???」という曲がちょいちょい。

  1. ペルシャの市場にて(ケテルビー) ←別のCDですが、大学生の時にオーケストラの同期に聞かせたら、たぶんアラビア風の男声合唱が入っていて、それがいたく面白かったらしく、大爆笑しておりました。
  2. クシコスの郵便馬車(ネッケ)
  3. ウイーンの音楽時計(コダーイ)←低音楽器を一切排したチャレンジングなオーケストレーション(この手は時々あって、くるみ割り人形の「小序曲」もチェロ以下はミュート)の曲。近代の作曲家の作品だけれども、比較的スタンダードな曲ですが、なかなか贅沢な選曲だと思いました。
  4. ラ・カンパネラ(リスト)演奏:日本人ピアニストの大御所の人だったような。ある程度大きくなってから聞いて、「どうやったら、こんな風にノーミスで弾けるんだろうか…と思い続けておりました」
  5. 時計屋の店(オルト)←当時大好きな曲でした。曲のつくりは単純なんだけれどもね…オープニングと途中、終盤に時計の鐘の音が入っていて、それが好きでした。最初に鳴り響く時計の鐘が「C# B A E - - A - - A - - A - -(調性が合っているか不明)」というやつだったはずなんだけれども、それがなんだかとても好きだった記憶が。途中から別の鐘も鳴りだして、半音でぶつかったり、先になってた時計が収まってぶつかりが亡くなったり、その後別の鐘が鳴って異なる響きになって、音楽がいつの間にか始まる…みたいな。粋なオープニングでした。
  6. シンコペーティッドクロック(アンダーソン)←都会やなく時計やない?え、もしかしてそういうギャグで選んだの???こちらは簡易アレンジで、おとなしい曲なのかな?と思っていたら、フルオケの豪華版を聞いて驚いた。(しかし、フルオケ版はクラリネットの半音ぶつかりのJazzyな感じは消えていたが、どれが正解なの?)
  7. 愉快な鍛冶屋(ヘンデル)←この曲、なんで愉快な鍛冶屋って名前がついているんだろうか?ただのアリアと変奏曲なんだよね。
  8. 美しき青きドナウ(ヨハン・シュトラウスII)←大分バッサリカット
  9. スケーターズワルツ(ワイトトイフェル)←ある程度カット、スケートは都会なの???

 

 

全部思い出せたの我ながらすごい。でも、それくらいの愛聴盤でしたね。レコードが傷だらけだったのも愛ゆえ。

 

た、たぶん…