もう、四月だというのに寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
今日は、作曲ではなくて、アレンジした歌ものをご紹介してみようかと思います。
昔懐かしのアレンジ作品
YOUTUBE動画
はい、こんな曲です。
歌は入っておらず、カラオケ音源です。しかも、昔のほんとーうになんいもない環境で作ったのでソフトウェア音源の音もよくはありません…が、味はあるかも。
作曲者はこの方!
はい、このブログにも何度も登場しております、「ももか」女史です。
作詞は共通の友人。大学オーケストラの同期の愛称「おとめ」女史です。
歌について
ちょっと珍しい3拍子のさはやかな感じです。形式はAメロ - サビ - 追加部分(?之なんて言うの?)かな?Aメロの後に、ごく短いBメロというかブリッジが挿入されているような感じです。
で、すごいなと思うのが、転調。私、間奏的な部分での転調はできるのですが、1番まるまるのフレーズの中でしたことがありません。
Aメロ:二長調(#2つ)→サビ:ホ短調?ト長調?(#1つ)という転調。
サビの調性の揺れがまた良いと思います。メインはホ短調と言っていいと思うのですが、常に揺れ動いていて平行調のト長調と解釈してもよいかも仕入れません。それ以上に面白いのが、調性がホ短調にも関わらず、E minorの和音がほとんど表れない点。これ実はかなり高等テクニックな気がしております。代わりに、VI7の和音のC7が多用されているけれども、味があってよいです。
C7にはEmの和音が全部詰まっているので、代用しているのでしょう。
ご本人はあまり作曲の経験がないとおっしゃってますが、感覚的にできているのが、粋だなぁと思います。
さて、今度は詞なんですけれども、いやぁ、キャラが出ますね。
選ぶ言葉とか比喩とか…
この詞を初めて見たときの感想は…正確には覚えていないのですが、「意外」と思ったような気がします。クールなイメージな人だったので、こんなに感情の現れる、色味のある詞だったのに驚きました。
ただ、表現はとても「らしい」と思います。なんというか、選ぶ言葉のセンスがいいというか、言葉が多彩というか、悪く言うと小難しい気もしますが、こういう知的な感じ好きです。
「銀と戯る」とか「ほどける水のしなやかさ」とか。
文学的。こういう比喩を使えるようになりたい…と思える歌詞でございます。
で、あんた結局なにをやったの?
そう、アレンジって何をしたの?って思われると思うのですが、オケ全般って感じでしょうか。たしか、歌詞とメロディとコードの書かれた譜面を頂いた記憶があります。
なのでやったことといえば、伴奏形の作成と、2番の半音アップ転調、前奏、間奏、後奏などでしょうか。
一つ、前奏はオリジナリティがあるかなと思います。
2拍子のフレーズを3回繰り返して、「2拍子の曲なんだねふーん」と思わせておいて、実は3拍子だったのか!?
という。
これですね。あの、スラブ舞曲と一緒なんですね。
ヘミオラってやつですね。
ポップスにもクラシックっぽさを入れてしまうという…
でも、割といい効果を出しているのではないかと。自画自賛。
音とってみたい
折角ですしね。いつか。この曲も音域広めなのが、ちょっと難点といえば難点かも。でも、自分の曲にありがちな「最高音域がずっと鳴っている…」という状態ではないので、クリアしやすいかもしれない。
ずっと高いってキツいんですよね。
はー、若さのある曲や歌を書いてみたいものである。今となってはもう時すでに遅しかもしれないけれども…