POPSにも果敢にチャレンジ!クラシック作編曲家 田丸和弥の音楽日記

鴨川在住の作編曲家が、作編曲家、演奏家、音楽愛好家さんへの便利情報を提供します。時々鴨川ネタもご紹介


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ここまでで一番こねくりまわした曲 序章

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こんばんは!本日は、タイトルの通り、いままでで「一番こねくりまわした」…というか気合を入れて作った曲について書こうと思います。
この記事に果たしていったいどんな需要があるのは全くもって不明ですが、自分が書きたいから書きます。
思いが強すぎて何度かに分けて書く予定。

序章では、書くに至るまでを、そのあとは楽曲についての自己解説を(解説なんてあまり自分ですべきではないようにも思いますが)やってみたいと思います。日は空けるかも。

もともと、クラシック音楽が好き(それゆえ作風もかなり古いのですが…)で交響曲を書いてみたいとずっと思っているような人間でした。この先書く日が来るかもしれないし来ないかもしれませんが、来たとしたときに、転換点となったであろうと断言できるのが、この曲です。

交響的小品
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所属楽団に無茶を言ってやってもらったのものです。多少オーバースペックだった気もしますが、何度かやればこなれると思います。タイトルからして硬いですね。もともとはこういうのが好きでした(XX第何番とか)大人になって少し変わりましたよ~

クラシック音楽作曲家が渾身の力をもって作る楽曲と言えば、交響曲とオペラと言えるのではないのでしょうか。そのうち、交響曲と言えば、内面に掘り込んだ…というか数学的…というか幾何学的というか、そういうものの美しい側面をより意識したタイプの楽曲なのではないかと思います。人工美というかなんというか(むしろ、それこそが本来の自然の美と言えるのかも知れませんが…)交響曲と言えば、ソナタ形式。二つの主題とその操作、調配置…西洋的構造の美学を音楽でも追及したものといえるでしょう。

ソナタ形式の楽曲で重視されるのが「主題操作」な訳です。中学で習うと思われるベートーベンの運命でその例が出てきますよね。「んダダダダーン」って言うのが主題というかそれを構成する最小単位の動機に当たるわけですが、それを操作すると言うのはどう言うことかと言いますと、「リズムを変えて」、「音程を変えて」、「後ろから読んで」のようにアレンジを加えることを指します。んで、用いかたも、旋律としてはもちろんですが、ベースラインで使ったり、内声に密やかに、飾りとして、等々変更しながら所々に埋め込んでいくわけです。
場合によっては指摘されないとわからないように…第九の主題操作に関する書物を読んだことがありますが、推測も込みで素晴らしい曲だなと思った覚えがございます。
クラシックの曲はなんと言うのか、一聴のみならざる楽しみかた…聴衆に対して、一聴では決して捉えきれない発見をもたらす懐の深さをも考え込んで創るという側面が強いかなと思います。


この作品はそういう要素を全面に出して作ったものなのです。これまでの半生での渾身の一作です。
思えばここまで来るのに(まだまだ先はいくらでもありますが)大変でした。

ソナタ形式の曲をただ作るだけならそんなに難しくないのです。
1.主題を二つ準備する。
2.前半と後半に配置する。
3.前半の二つ目を属調にする。
4.展開部をつくる。
5.接続を整える。
でいいんです。

展開部なんて8とか16小節でもいいわけで、実際にそういう曲もあるし、となるとそんなにハードルはあがりません。

でも、そういうものではなくて、作り手の見せ場である展開部を充実させようと思うと、果てしないものがあります。冗長でもいけないし、脈略なくてもいけないし…交響曲コンプレックスとでもいうのでしょうか(苦笑)
自作を客観的にはなかなか見られないので、出来ているかは???ですが、比較してみれば進歩は歴然としています。まだ、スタートから、2、3歩踏み出したに過ぎないかもしれませんが、でも踏み出せました。踏み出すことはできたんです。と思える作品です。


そんな渾身の作を鑑賞していただけたら、それ以上にもしも演奏してくださったら泣いて喜びます。

ということで…ここまですでにまとまらないですが、満足するまで書くと思います(^_^;気長にお付き合いいただければと思います。

ポチ&Kampa!お待ちしております。